【No Ball,No Life】ベルギー1部、ヘントの日本代表FW久保裕也(23)が絶好調だ。ヘントは25日、レギュラーシーズンの上位6チームが優勝を争うプレーオフでワーレゲムに2-0で勝利。プレーオフ5戦無敗で2位をキープした。フル出場した久保は、前半24分に先制弾。1月に移籍後、同リーグ12試合に出場し通算8点目で、3戦連発のゴールとなった。
今季前半に所属していたヤングボーイズ(スイス)では公式戦12得点をマーク。移籍後の得点も合わせると20得点となり、自身が持つ欧州1部リーグでの日本人最多得点記録を更新した。勢いはとどまるところを知らず、ベルギーの地元メディア『voetbalkrant』は「冬の移籍ではまれな掘り出し物。スシボンバーがヘントを引っ張る」と紹介した。
ベルギーでの得点率は1試合平均に換算すると約0・7点。同リーグの得点ランキング(25日時点)の1位ウカシュ・テオドルチク(25)=アンデルレヒト=が32試合20得点同約0・6点であることを考えると、久保に注目が集まるのも納得だ。ちなみにリーグが異なるため比較はできないが、スペイン1部の得点ランキングトップ、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(29)=バルセロナ=は29試合出場31得点で同1・1点と驚異的な得点率を出している。
欧州連盟(UEFA)のリーグランキングでベルギー1部は9位。ここで活躍した選手は、スペイン1部やブンデス(ドイツ)、プレミア(英国)などの強豪クラブへと移籍する登竜門となっている。ヘントのクラブ史上最高額となる350万ユーロ(約4億2000万円)で移籍したばかりの久保だが、その市場価値は急上昇中。今夏、ビッグクラブへ移籍してもおかしくはない。
(一色伸裕)