一の橋から奥之院へ向かう参道の両脇には、たくさんのお墓や供養塔があります。
それをちょっとご紹介致します。
ここが一の橋です。
ここからスタートします。
加賀藩前田家です。
写真で見ると、そんなに大きく見えないかもしれませんが、実物は結構大きくて迫力があります。
「おぉ~」という感じです。
こういうシンプルな仏様もいいですね。
素朴さに惹かれます。
このように、地面にじかに墓石が立ててあるお墓が多いです。
じかに立てた墓石は、年月が経つと傾くんですね。
あちこちで倒れた墓石を見ました。
でもそれも200年前とか300年前のお墓ですから、自然の一部となっていました。
左が武田信玄公、右が勝頼さんの供養塔です。
勝頼さんのお話は、人間が死んだあと、何が心に引っかかるのか、何が自分を苦しめるのか……を教えてくれています。
苔むした供養塔がなんとも言えない世界を作り出しています。
上杉謙信・景勝公の霊屋です。
中には位牌が入っているらしいです。
伊達政宗公の供養塔です。
この日の伊達家墓所の「気」はサラサラでキレイでした。
石田三成公の供養塔です。
30歳の時に生前葬をして、自分で立てたそうです。
明智光秀公の供養塔です。
パッと見ただけではわかりにくいのですが……
このように丸い石の部分(水輪)が割れています。
汗かき地蔵さんが安置されたお堂です。
右手に「姿見の井戸」があります。
井戸をのぞき込んで自分の姿が映らなかったら、3年以内に死ぬという噂があります。
遠慮して、そ~っとのぞくと見えにくいので、思いっきりガバッ! と身を乗り出すことをおすすめします。
参道はこのようになっています。
舗装された道は問題ないのですが……
舗装されたところから一歩入ると、こんな感じです。
壊れたり、倒れたり、荒れ果てたところが多いです。
古いので大丈夫かと思いますが、下に壊れたお墓があるかもしれないので、土のところを歩く時は、「踏んでいたらすみません」と謝ることをおすすめします。
紀州徳川家の墓所です。
さすが徳川御三家、立派ですね。
その奥さん方の墓所です。
えーっ! 差をつけすぎでは? と思ってしまいました。
秀吉さんのところはこの石段を上って行きます。
中央が秀吉さんの供養塔です。
昭和になって立てられたそうです。
信長さんの供養塔もあります。
本の口絵に載せていますが、小さいので見にくいかもしれません。
こちらは、私がいいなと思った墓石です。
墓石の下部にお地蔵さんが立体的に彫られているのです。
参道脇にあって、どこの森田様なのかわかりませんが、素敵なお墓をお持ちだな、と思いました。
私の両親は、入るお墓がすでにありますが、墓石を新しくするのだったらこのデザインで作ってあげたい! と思っています。
こちらは、高野山の全部のお墓の中からどれかひとつ、〝自分用〟を選びなさいと言われたら、これを選ぶ、というお墓です。(私個人は永代供養希望なので、区画で仕切られたお墓は必要ないのです)
このように、有名な戦国武将から一般人まで、たくさんのお墓や供養塔を見ながら歩く参道となっています。
そして、参道のゴールは奥之院……空海さんの御廟です。