住民側「司法判断に失望」 高浜“再稼働”
福井県にある高浜原発3・4号機をめぐり、大阪高裁は28日、運転停止を命じた大津地裁の決定を取り消し、再稼働を認める判断を示した。
高浜原発3・4号機を巡っては、去年3月、大津地裁が全国で初めて、稼働中の原発の運転停止を命じる仮処分決定を出した。これに対し関西電力は、大阪高裁に不服を申し立て、5000ページを超える安全性についての書面や資料を提出していた。
大阪高裁は、関西電力が約830か所に及ぶ耐震補強工事を実施したことなどを評価し、高浜原発が安全性を欠いているとは言えないとして、大津地裁の決定を取り消す決定をした。
この決定に対し、住民側は、「司法の判断に失望している」とコメントしている。
一方、関西電力は、早ければ、来月にも、高浜原発を再稼働させる見通し。