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まもなく石原元知事の証人喚問 ポイントは

2017年3月20日 11:53
まもなく石原元知事の証人喚問 ポイントは

 豊洲市場の移転問題を調査する東京都議会の百条委員会で、20日午後1時から石原慎太郎元知事への証人喚問が行われる。

 石原元知事への証人喚問は、委員会室で行われる。焦点は、これまで「知らない」「覚えていない」と繰り返している石原氏に対し、意思決定への関与や当時の部下らとの証言の食い違いについてどこまで追及できるか。証人喚問は、当初、3時間程度が予定されていたが、体調を考慮し1時間で行われる。


■「豊洲」の土地選定

 1つ目のポイントは、「豊洲」という土地の選定について。石原氏は「豊洲への移転は既定路線だった」と述べ、19日に浜渦武生元副知事も「すでに豊洲移転はテーマで、豊洲しかないからという話があった」と証言した。

 一方、当時の市場部門トップ・大矢實元市場長は、「移転候補地の比較表を作って説明した。最終的に石原知事が了承した」と述べ、証言が食い違っている。


■東京ガスとの合意・協定締結の経緯

 2つ目のポイントは、2011年に土地の売買契約をした際、東京ガスに対し、追加の土壌汚染対策費を求めない合意をした上で、協定を結んだ経緯。石原氏はこれまで、「内容を知らなかった。サインした覚えもない」などと説明しているが、東京ガスとの交渉に当たっていた岡田至元市場長は、知事に事前説明をしていたと証言した。

 岡田元市場長「私が着任したのが平成21年7月で、比較的早い時期に知事に説明した記憶がある」

 証人喚問では1時間という限られた時間の中で、石原氏から具体的な証言を引き出せるか、注目される。