いよいよ国会後半戦 野党は“森友”追及緩めず[2017/03/28 11:50]

 国会は2017年度予算が成立し、28日から後半戦に入ります。森友学園の問題に加えて、注目は4月に審議入り予定の「共謀罪」の成立する要件を改める「組織犯罪処罰法改正案」。そして、5月の天皇陛下の退位を可能にする「特例法案」です。ただ、与野党ともに最大の関心事は7月の東京都議選のため、国会は延長されず6月に会期末を迎える公算です。

 (政治部・白川昌見記者報告)
 野党側ですが、森友学園問題の幕引きはさせないとして28日も追及を続けています。
 民進党・斉藤参院議員:「立証し得る根拠がないのは、総理夫人も一緒ではないか。なぜ籠池さんの発言のみを否定されるのか」
 安倍総理大臣:「渡した渡さないとなれば、こちらは渡していないということについては証明のしようがないというのは常識。いわば悪魔の証明と言われている」
 また、菅官房長官は、籠池氏を偽証罪で告発する可能性も含めて発言内容を精査していることを明らかにしました。一方、民進党ですが、蓮舫代表が安倍総理大臣を追及する場として、党首討論を早期に開催するよう自民党に申し入れました。野党としては森友学園の問題で世論を味方につけ、いわゆる共謀罪など、他の対決法案の成立の阻止にもつなげていきたい考えです。ただ、ある民進党幹部は「新しいネタがないと森友問題の追及は難しくなる」ともこぼしていて、世論の動向を見ながら国会戦術を練っていく方針です。

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