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バーチャルユーチューバー、二ヶ月の動きをさくっとまとめてみた

はいどーも!トラックメイカーの中路です!
最近、バーチャルユーチューバー沼にハマりすぎて毎日の動画巡回と発掘が趣味になっております。

「中路の中身」の記事に先駆けて、昨年12月より急速に人気を高めており現在最も熱量を持ったコンテンツであるところのバーチャルユーチューバー(以下略称 VTuber)が大流行するまでの動きを、自分なりにさくっとまとめてみました。次回更新の際にわかりやすくするために、自分が知り得る範囲で書いたものなので、主観もあると思います。間違いがあれば訂正等いただければ嬉しいです。

■VTuberとは
「そもそもが、VTuberってなんだ」という方は、最早少ないのではないのでしょうか?簡単に説明すると

主に3Dモデル、もしくは2Dイラストのアバターを用いて動画配信を行う個人、もしくは企業等の集団のことを指す。
リップシンク、モーションキャプチャーを使って3D及び2D空間で実際にアニメーションして喋っており、バーチャルな存在、アニメやゲームのキャラクターがそのままYouTuberとしての活動をしているようにみえるのが最大の特徴。

といったところでしょうか。

■2016~2017の動き
2016年に活動を開始し、国内ダントツの一位かつ、全ての発端とも言える「親分」ことキズナアイを始め、2017年には後続として8月に電脳少女YouTuber シロ Siroが正式に活動を開始

そして2Dアニメーションによるゲーム実況や寸劇を配信していたエイレーンのチャンネルを引き継ぐ形で10月末にミライアカリが配信を開始しました。

なお、シロと同じ事務所(あえてこの言い方をさせてもらいます)所属の「自称世界初男性VTuber」のばあちゃるも、シロと同じタイミングで配信開始。

それとVTuberに入れるかは微妙ですが、夏コミで良くも悪くも話題になったVRアイドル「あんたま」をプロデュースしている芸能事務所「岩本町芸能社」もチャンネルを持っており、放送アーカイブや告知動画を見ることが出来ます。
他にもミライアカリのデビューのタイミングで、ほぼほぼ同時期にYUA/藤崎由愛が、それに先んじる形で9月には生放送アーカイブという形ではありますが現在急上昇中のときのそらがチャンネルにアップロードを開始するなど、水面下では動きがあったようです。

■キズナアイ親分が強すぎる

しかし、2017年12月まで、VTuber界のHIKAKINであるキズナアイの独壇場に踏み込むほどの再生を稼ぐVTuberはその時点ではおりませんでした。というのも、キズナアイは画質、音質、キャラクターデザインが全て優秀で、その上そのキャラクター性は非常に濃いため、他の動画配信者を探す人は少なかったのではないでしょうか。

加えて別の方向性を打ち出し、デザインに初音ミクのデザイナーであるKEIさんを招いたミライアカリは旧チャンネルのフォロワーは居るものの、まだまだ動画の数が少ないため跳ねる力は弱かったかと思います。

シロに関しては1万再生に満たない動画のほうが多かったと記憶しています(平均で8000再生程度?)。というか、親分はその時点ですでに登録者80万人(※追記 100万人は12/18でした)、海外でも大人気、ゲームチャンネルも絶好調。周回差で他の追随を許さない構図だったため、VTuberは各自それぞれ別の場所でがんばっている。という構図でした。

■のじゃおじこと、ねこます氏がバズり、輝夜月が殴り込んできた
しかしそんなシーンに風穴を開けたのはまさかの「おじさん」でした。
セブンイレブンに勤務しながら、スキルアップやポートフォリオとしてイラスト、3Dモデリング、規格への取り込み、そして演者を全て一人で行うというスタイルで活動を始めた「バーチャルのじゃロリ狐娘Youtuberおじさん」こと、ねこます氏。


技術者がサンプルや進捗発表の場所としてYouTubeを用いる例は多くありますが、それを人気ブロガーであるにゃるら氏が取り上げたことで、人気が爆発。サイケデリックな活動内容に反し、本人の真面目で丁寧な人柄もあり登録者が急増、VTuberは一気に注目されるようになりました。

そんな「のじゃおじブーム」の空気も覚めぬ間に「役者は揃った」といわんばかりに「輝夜月」が登場します。

かわいらしいビジュアルに反し、キズナアイ以上に濃いキャラ、衝撃的な声質。ビジュアルも相まって「ストロングゼロの擬人化」とまで言われる酔っ払ったようなハイテンションさに視聴者は釘付けにされてしまいました。その後、更新頻度は週1程度ではあるものの、ほとんどの動画が二週間もせずに100万再生、他者の追随を許さない圧倒的な伸び率でチャンネル登録者数を伸ばしています。

■バーチャルユーチューバー四天王誕生
こうしてキズナアイを「王」としてその後続の四人「シロ」「ミライアカリ」「輝夜月」「バーチャル狐娘Youtuberおじさん」を「四天王」と呼ぶものが現れます。すごいよね、完全に歴史小説。

これによりこの五人を絡めたファンアートが急増、ファンアートが伸び、各自がTwitterで絡み、それを繰り返すうちに相互作用で知名度が加速。

先日発表されたマーケティング支援ツールkamui trackerの運営会社エビリーによる「2018年ブレイクするYouTuberランキングトップ20」には

1位 Kaguya Luna Official / 250,622
2位 Brian Games / 211,000
3位 こまちゃんねる / 186,102
4位 神谷えりな Kamiya Erina / 165,533
5位 電脳少女YouTuber シロ Siro / 160,354
6位 A.I.Games / 438,830
7位 けもみみおーこく国営放送(旧チャンネル名:けもみみVRちゃんねる) / 142,150
8位 まみこ部 / 146,519
9位 Mirai Akari Project / 293,007
10位 れいでぃお たっくーTV / 129,452

と、上位半分を四天王と王のゲームチャンネルが入り込むという事態になっています。
最初はなんとなくそう呼ばれていただけのような動きでしたが、こうして結果で見ると本当にすごい。頂点がいて、ライバルとも同業者とも言えるチャンネルが増えたことでVTuber業界は完全に「シーン」として出来上がったと言っていいと思います。

■やっぱ親分すごい
そうこうしているうちにキズナアイのチャンネル登録者数は140万人を突破。
ゲームチャンネルは約59万人で前述のランキングにランクイン。
Twitterで後輩の背中を押しながら圧倒的スピードで駆け抜けています。さすがスーパーAI。

■そんなわけで二ヶ月のざっくりとしたまとめでした。
こうやってまとめると本当に一年単位のことが二ヶ月で起こるようになったのかもなぁと感じます。
その分冷めるのも怖いですが、そこもこれまでのアニメ・ゲームの流行と事情が違うので、本当に予想がつかないのが現状です。

自分はVTuberにハマっている人間なので、この流行の行く末やこれからをすごく期待して見ています。本編記事でも触れる予定ですが、この流行に触発されて新たに現れたVTuberたちも面白い人達が増えてきています。これが今後どうなっていくのか、また、自分はどうなって欲しいか、本編記事ではそういったことを語っていこうと思います。

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