300m先の危険を予知? キャデラックが“車が車に危険を知らせる”新発想の安全システムを発表
米ゼネラルモーターズは、新たな先進安全装備となる「V2V(Vehicle-to-Vehicle)通信」をCTSセダンに標準装備することを発表した。
300m先の危険を予知できる
この新技術は、DSRC(Dedicated Short-Range Communications=狭域通信)とGPSを使って車車間通信することによって、ドライバーが目視できない潜在的な危険を警告するもの。この車車間通信では980フィート(300m)離れたところから1秒間に1000のメッセージを処理することができ、先行するキャデラックが危険な状況に遭遇すると、後続するキャデラックのメーターパネル内にその情報を表示。後ろを走るキャデラックはクルマに潜在的な危険が迫っていることを知ることができるというわけだ。代表的な「危険」の例としては、渋滞による急ブレーキ、凍結によるスリップ、事故などによる、ハザードランプを点灯した緊急停車車両の存在などが挙げられる。
このV2V通信は米国とカナダで販売される2017年モデルのキャデラックCTSに標準装備され、すでに搭載されているアダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシスト、クロストラフィックアラートといった各種安全装備とともに、高水準のセーフティ性能を実現する。