イタンジ社長 伊藤嘉盛のブログ

ITを使って不動産業界にイノベーションを生むイタンジ株式会社の社長ブログ

イタンジ、3億円の資金調達をしました

イタンジはこの度、グロービス・キャピタル・パートナーズニッセイ・キャピタルSMBCベンチャーキャピタルの3社から約3億円の資金調達を行いました。役員3名だけの小さな会社にも関わらず、ベンチャーキャピタルのみなさんから高い評価を頂き、大規模な資金調達ができたことを嬉しく思っています。

 

■開発リソースを強化、事業スピードを上げるために資金調達を実施

イタンジは管理会社と直接つながる賃貸情報サイト「HEYAZINE(ヘヤジン)」と賃貸業務支援クラウドシステム「REcS(レックス)」という、二つの事業を行っています。現在、メンバーは3名のみで、私もCOOの千葉もプログラミングが書けないので、二つのシステム開発をCTOの将積が一人で担当するという離れ業をやっていました(実は今も)。

HEYAZINEはリリースから9ヵ月で2000店舗を超える不動産会社が利用するサイトになり、掲載企業が増えるたびに開発が発生、また同時に、REcSは機能改善のタスクが山積みという状況でした。今年の8月頃から、開発リソースが制約となって、イメージしたタイミングで経営の打ち手が打てなくなりつつあったので、ギアチェンジをする必要性を感じていました。
メンバー3人で話した結果、「我々のビジネスには需要がある」と確かな手ごたえがあったので、資金調達を実施して事業スピードを加速させようということになりました。

 

■「人」で決めたベンチャーキャピタル選定

ベンチャーキャピタルを選定するときの基準は「人」でした。せっかくベンチャーキャピタルが同じ舟に乗るのなら、この機会を最大化すべく、3人でやっているよりも「会議が楽しくなる」「アイデアが鋭くなる」「事業スピードが加速する」ようなパートナーに資本参加してもらいたいと考えました。
どのベンチャーキャピタルを選ぶかは、(当たり前ですが)投資後に違いが出る、と思っていて、「次回のステージで十分な追加投資ができるか」「レスキューファイナンスができるか」など、違いはあるにせよ、お金には色がありません。
そうなると違いが出るのは、定例会議やアドバイスを求めた時に浸み出てくるベンチャーキャピタリストの経験や勘所だと考えました。
事業参加に消極的なハンズオフ型の投資家を好む経営者もいますが、イタンジの場合、「ロジカルかつゴリゴリと事業戦略を話したい」という“知的体育会系”の傾向があるため、ディスカッションパートナーの役割を果たせるキャピタリストを探しました。
結果的に、当初から一緒にやりたいと思っていたグロービス、ニッセイ・キャピタル、SMBCベンチャーキャピタルから出資を受けることができ、これから開催されるであろう、鋭い意見が剛速球で飛び交う(ある意味汗臭そうな)定例会議が今から楽しみです。

 

■「誰とやるか」にこだわり、最高のチームを作りたい

今後は、調達した資金を利用して採用を強化していきます。

イタンジは創業時も、今回の資金調達の時も「誰とやるか」を大切にしてきました。イタンジのミッションは、インターネット上で住みたい物件をきちんと自分で探せるような世の中をつくることです。 次のステップは、世の中の大きな課題をITの技術力で解決すべく、最高のエンジニアチームを作ることだと考えています。