レクサス・インターナショナルは3月16日、新世代ラグジュアリークーペレクサスLC」を発売した。モデルラインナップおよび税込車両価格は以下の通り。

 

ガソリン車

LC500:1300万円

LC500“Lパッケージ”:1300万円

LC500“Sパッケージ”:1400万円

 

ハイブリッド車

LC500h:1350万円

LC500h“Lパッケージ”:1350万円

LC500h“Sパッケージ”:1450万円

 

官能のV8か、知性のハイブリッドか

ガソリン車「LC500」には、477ps/540Nmを発揮する2UR-GSE型の5.0リッターV8エンジンに新開発の10速AT(ダイレクトシフト-10ATを組み合わせる。自然吸気エンジンに求められる優れたレスポンスと躍動的なエンジンサウンドを実現するとともに、直噴機構D-4Sやアトキンソンサイクル化などによって、良好な燃費性能(JC08モード:7.8km/L)も確保している。

 

ハイブリッド車「LC500h」には、299ps/356Nmを発する8GR-FXS型の3.5リッターV6エンジンに180ps/300Nmを引き出す電気モーターを組み合わせ、システム総合で359psを発揮。有段ギアを組み合わせる世界初のマルチステージハイブリッドにより、低速から力強い駆動力を生み出し、パワフルな走りを実現した。JC08モード燃費は15.8km/Lと発表されている。

 

レクサスLCは、2012年のデトロイトショーで発表されたコンセプトカー「LF-LC」のデザインイメージをモチーフに、新開発プラットフォーム「GA-L(グローバル・アーキテクチャー-ラグジュアリー)」による骨格を生かすことで、走行性能とデザインを調和させた独創的なスタイルへと昇華させたモデル。

 

ボディサイズは全長4770×全幅1920×全高1345mmで、ホイールベースは2870mm。車両重量はガソリン車が1940〜1960kg、ハイブリッド車が2000~2020kgである。

 

GA-Lプラットフォームによるボディは、低重心かつロー&ワイドなフォルムを描き、アグレッシブなスタンスを実現。四隅のタイヤを強調するフェンダーが張り出した、抑揚ある立体構成でクーペとしての機敏さが表現されている。サスペンション形式は前後ともに、スタビライザー付きのマルチリンクが採用された。

 

インテリアは、ドライビングの高揚感を演出する「コクピット空間」と、乗員を包み込む「おもてなしの助手席側空間」を融合し、艶やかさと先進的な機能性を兼ね備えた独自のラグジュアリー性が表現されている。

 

予防安全装備としては、「レクサス・セーフティ・システム+」が全車に標準装備された。これは、歩行者検知機能付き衝突回避支援システム「プリクラッシュセーフティ」や車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンキーピングアシスト」、ヘッドライトのロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」、そして「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」をパッケージ化したものだ。そのほか、エンジンフードを4つの支点でポップアップさせる4点式ポップアップフードをレクサスで初めて採用。低いフードデザインと万一の衝突時における歩行者保護機能を両立させた。

 

新型レクサスLCは、LC専用の組み立てラインを新たに設置したトヨタ自動車の元町工場(愛知県豊田市)で生産される。