機械式の腕時計で電子決済のおサイフ機能が使える! ついに登場したセイコー「WIRED×wena」の魅力とは

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セイコーウオッチは、おサイフケータイ機能をサポートした機械式腕時計を2017年4月21日より発売する。予約は2月3日より受付を開始。
価格は5万3,000円(税別)。

時計を身につける人にとって、機械式腕時計は、ある意味、特別な思い入れがある。
見た目も腕時計らしさがあり、電源が切れれば使えなくなってしまうデジタル時計にはない安心感、信頼性もある。
さらに気にいった文字盤やデザインと出合えれば、長く愛用して体の一部になっているという人もいる。

とはいえ、今は、腕時計もデジタルが主流だ。最近では、スマホ連携し、電子決済など、おサイフ機能が使えるスマートウォッチまで登場している。

スマートウォッチのようにおサイフ機能が、アナログの腕時計でも使えれば、欲しいと思う人もいるだろう。
しかし、これまでアナログの、それも機械式の腕時計で、おサイフケータイ(おサイフ機能)をサポートした製品は無かった。

これには深い理由がある。

今回の製品を詳しく紹介する前に、機械式腕時計でおサイフケータイ対応の製品がなかった理由を解説しよう。

■なぜ。機械式の腕時計でおサイフケータイ対応はできなかったのか
機械式腕時計は文字通りにメカニカルな機構で時計を動かしている。

機械式はスマートウォッチのように電子的な機構ではないため、電子マネー機能をサポートするためには、電子的な機構を別途積み込む必要がある。

かといって、電子的な機構を無理矢理詰め込めば、そのぶん厚みや重さが増してしまう。
機械式腕時計としての、デザイン性や美しさ、使い勝手の良さを損ねてしまうのだ。

そこで「WIRED×wena」はバンド部分に電子マネー機能を備えることによって、機械式腕時計本来の美しさを保ちつつ、おサイフケータイに対応させることで解決したのだ。


機械式腕時計は文字通りにメカニカルな機構で時計を動かしている。


■2種類のバンドを付け替えられる
「WIRED×wena」は、ブランド名「ワイアード(つながる)」を持つ、機械式腕時計。
「レザーバンド」と「wena wrist」の2種類のバンドが用意されている。

レザーバンドで使えば、ワイアードブランド初となるメカニカルウオッチとなる。
「wena wrist」に交換すれば、電子マネー機能に加え、通知機能やログ機能を搭載したウェアラブルデバイスになる。

通知機能は、スマホの通知の中でも必要なものだけを選んで、振動とLEDで知らせてくれる。
ログ機能は、日常的な活動量管理を行うものだ。

これらのバンドはユーザーが自分で付け替えるわけだが、どちらのバンドもレバーピンをつまむだけの簡単操作で取り替えることができるので、専用工具などは必要ない。

出かける前でも、洋服やその日の気分に合わせてバンドを選択できるのだ。

「WIRED×wena」が対応する電子マネー機能についても、少し詳しく紹介しておこう。
バンド部にはFeliCaを搭載しているため、手首を読み取り機にかざすだけで電子決済での買物ができる。

メーカーによると、全国のコンビニやドラッグストア、スーパーなど、計45万店舗以上での使用が可能。
ANA Skipサービス、ヨドバシカメラゴールドポイントカード、dポイントカードにも対応している。
さらに楽天Edyも、利用履歴は自動で収集されてwenaアプリ上でも確認でき、日・週・月・年ごとにいくら使ったのかを一目で把握できる。

予想以上に便利に使えそうな「WIRED×wena」だが、気になるのは電池の持ちだ。
メーカーによると、通常使用※で約1週間とのこと。
ただし、利用しない機能をオフにすることで、電池持ちを長くすることもできる。
※通常モード8時間、単体モード8時間、おやすみモード8時間で使用した場合の最長連続動作時間。

たとえば、おサイフ機能と通知機能のみを使用する場合は約2週間、おサイフ機能のみでは約1ヶ月の電池持ちになるという。こうした設定も、ユーザーの好みで選択できる。


レバーピンをつまむだけ、バンドを簡単に交換することができる。


アナログな腕時計を使いながら、電子決済で買い物や通知確認ができる。
腕時計が好きな人には、この、おサイフケータイ対応の機械式の腕時計「WIRED×wena」は、魅力的な逸品となるだろう。


ITライフハック 関口哲司