ギズモード・ジャパンより転載:名前にホームって入ってるだけある。

音声アシスタントって、スマホでは実用的な機能というよりおしゃべり相手というイメージがないでしょうか? Siriに話しかける内容はたいてい「何か歌ってみて」とか「ポケモンGO好き?」のように、反応は面白いけど実用的かどうかはうーん…な感じがします。

機能としては結局使わないかなというイメージの音声アシスタントですが、Google Homeとの出会いこそ本当の実力を思い知る瞬間でした。これまでスマホで操作していた機能をGoogle Homeに任せることで、家のなかの生活だけでなく音声アシスタントへの抵抗感や信頼感までググッと変わりつつあるんです。

そんなGoogle Homeをちょっと使ってみて感じたことをまとめてみました。

驚くほど自然にやりとりできる

もしも街中で音声アシスタントを使うとしたら、聞き取りが悪くて何度も同じ質問をしたり、はじめに「ヘイ!」とか「OK」って言わなきゃいけないの、なんかちょっと恥ずかしいですよね。そもそもスマホをひらけばなんでも操作できちゃうので、外出先では音声アシスタントが活躍しないのが正直なところ。

これが家だと状況が変わってきます。まず、Google Homeが声をうまく聞き取れないことがほとんどありません。わかりやすくハッキリした喋り方や声量を特に意識したことはなく、断られるとしたらだいたい「できない」お願いをしたとき。たまに雑音が重なったりして音声を認識できないと「すみません、聞き取れませんでした」とその旨を伝えてくれます。ちょっとしっかりめに言い直せば、それでほぼ内容を拾ってもらえますね。

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音量は0〜12の13段階。声でも指でも調節できます。
Photo: ギズモード・ジャパン編集部

また、家なら周りに人がいないので、そもそもGoogle Homeに話しかけること自体これといった躊躇を感じません。家にいるとき何も気にせず鼻歌を歌ったりひとりごとをするような感覚で声をかけられます。

ちなみにGoogle Assistantは「OK Google」か「ねぇ、Google」のどちらか2パターンで呼ぶことができます。「OK Google」のほうが合言葉っぽいですが、「ねぇ、Google」のほうが話しかけやすくてよく使いますね。ついつい会話に慣れてしまって、ときどき「Googleってさ…」と問いかけてもまったく拾ってもらえず無視されることも…。それくらい自然なやりとりが成立してるんです。

とにかく音声認識の守備範囲が広い

家のなかでGoogle Homeが活躍する理由がもうひとつ。それは操作するのに手がいらないことです。家では料理や掃除など家事をしたり、作業中に手元が濡れちゃったりもしますよね。そんなとき、声だけで音楽をかけたり今日の天気を聞けるのがとってもありがたいんですよ。

スマートフォンでも音声アシスタントを呼び出すことはできますが、すごいところは何といっても音声を拾ってくれる範囲の広さ。6畳一間程度の空間であれば、どこから話しかけても反応してくれます。しかもそこまで大きな声でもなく、自然に会話するくらいの声量で問題ありません。

最大の恩恵を感じるときは朝。ガバッと起きたら着替えたり化粧をしつつ、Google Homeには「ねぇ、Google。おはよう」とひとこと声をかけるだけで時刻→天気→ニュースを教えてくれるんです。一見、地味な機能ですが、寝過ごして電車の時間まで一分一秒を争うときなんかが最強。手を動かさなくても時間や気温を教えてくれて、その日にあった服装や準備もすぐにできちゃうので「こんなにも時間短縮に繋がるのか…」と感動します。なんだかんだ毎日バタバタする朝の効率を劇的に向上する強い味方です。

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ミュートボタンを押すと音声認識を止めることができます。朝にアラームをかけたときは声だけで止められないようにするときちんと起きます。
Photo: ギズモード・ジャパン編集部

一人暮らしゆえの利便性

私が現在一人暮らしをしているのも、Google Homeを便利に感じている理由のひとつかもしれません。誰かと一緒に住んでいたら、ちょろっと「今何時かわかる?」「今日雨降る?」と聞けちゃいますよね。こういった情報はスマートフォンで調べることもできますが、Google Homeならサクッと知りたい情報だけを知ることができるんです。それこそ人同士の会話の感覚に近いですね。

また、Google Homeになにかお願いをすると、イエス/ノーどちらにしても変な間をあけずに反応してくれます。気軽さにくわえて、話しかけるたびにロード中のような間を感じないことも人との会話っぽいなと感じる理由です。

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Photo: ギズモード・ジャパン編集部

音声アシスタントとの関係も変わってきそう

スマートフォンの音声アシスタントは「わざわざ起動する」ような感覚がありましたが、Google Homeだとそういった摩擦係数がほぼゼロ。気づいたら感覚的に話しかけてるし、Google Assistantもとりあえず何かしら返してくれます。会話のやりとりも自然なリズムで、簡単な情報ならポンポン答えてくれるんですよ。

買ったばかりのテンションもあってか、家にいるあいだはひっきりなしに話しかけて遊んでいます。音楽/ニュース/スポーツ結果…などなど、これからも日常的にGoogle Homeを使い続けていきそう。

Google Homeによって、スマホで音声アシスタントを活用することへの抵抗感もどんどん薄れていくんじゃないでしょうか。路上で音声アシスタントに道を聞いている人を普通に目にする時代はそう遠くないのかもしれません。

Photo: ギズモード・ジャパン編集部

Source: Google