東芝、きょう発表予定の決算を1カ月延期 米原発会社の買収めぐる「内部通報」で調査必要に

 東芝は14日、同日正午に予定していた平成28年4〜12月期連結決算の公表を1カ月後の3月14日に遅らせると発表した。米原子力子会社ウェスチングハウス・エレクトリック(WH)による米原子力サービス会社の買収をめぐって「内部統制の不備を示唆する内部通報があった」とし、WH経営陣などに対して徹底した調査が必要と判断したという。

 東芝は原発事業で巨額損失が発生し、28年4〜12月期の連結最終利益は大幅な赤字になる見通しだ。半導体事業を分社化し、一部株式を売却して得る資金などで穴埋めする考えで、29年3月末時点で負債が資産を上回る債務超過の回避を目指す。

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