写真提供:マイナビニュース

写真拡大

結婚生活において、家計をどのように管理するかというのは重要なこと。夫婦で一つの財布にしている人もいれば、別々で管理している夫婦もいることだろう。そこで今回は、マイナビニュース会員のうち共働きの男女220名を対象に「夫婦のお財布事情」を調査した。

Q.夫婦で一つの財布ですか? 別の財布ですか?

一つの財布 51.8%
別の財布 48.2%

Q.それはどうしてですか? そうすることによるメリット・デメリットについても教えてください。

○「一つの財布」派の意見

■管理しやすいから
・「相手が望んだので。管理もしやすいし、欲しい物がある場合はカード購入で明細もはっきりしているから」(49歳女性/医療用機器・医療関連/その他技術職)
・「管理が楽だが、妻に任せっきりになりがちなのでいくらあるか聞かないとわからない」(43歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「共に働いた収入を1つにする事で全体の出費に対して管理がやりやすいし、急な出費でも妻に一言いえばもらえるのでデメリットはない」(54歳男性/その他/メカトロ関連技術職)
・「メリットは支出が分かりやすいこと、デメリットは自由になるお金が少ないこと」(28歳女性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)

■無駄遣いが減る
・「一つの財布のため、無駄遣いが減った」(30歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「一括管理することで無駄を省き節約できるから」(30歳男性/教育/専門サービス関連)
・「何を買うのも2人の了承のもとで物を買うので、本当に必要なものだけ買うようになるのがメリット。内緒で自分だけのものが買えないのがデメリット」(53歳男性/建設・土木/メカトロ関連技術職)
・「メリットは無駄を省けること、デメリットは自分が小遣いなので妻から収支が丸見えだと言うこと、へそくりをするだけの収入もない」(54歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)

■それが当たり前なので
・「家族なので当たり前かと思う。小遣いは別なのでそんなに困らない」(53歳男性/物流・倉庫/事務・企画・経営関連)
・「夫婦は一つだから、面倒がない」(64歳男性/人材派遣・人材紹介/技能工・運輸・設備関連)
・「そうする事が当たり前だと思っていたから」(56歳男性/サービス/販売・サービス関連)
・「結婚した時から自然にそうなったので、メリットもデメリットも感じない」(45歳女性/専門店/事務・企画・経営関連)

■妻の希望で
・「嫁の希望」(39歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「妻の強い希望でそうしたが、なぜ貯金が減る一方なのか、お金の動きが分からない」(39歳男性/その他/事務・企画・経営関連)

■その他
・「女房はパートレベルなので分ける必要性が無いから」(54歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「結婚当初からお金の管理は主婦に任されているので、パートに出てからも収入は合算して使用している。夫の親の助言でこの様なシステムになった」(48歳女性/百貨店/販売・サービス関連)
・「稼ぎによる差をなくしたいから。一体感が生まれるから」(29歳女性/家電・AV機器/IT関連技術職)
・「自分の父親が財布を持っていて母親が苦労していたので、自分は嫁に全部預けることを誓っていた。嫁がよく管理してくれるので貯金も相当たまってきているが、その分、自分自身は貧乏……」(52歳男性/官公庁/事務・企画・経営関連)

○「別の財布」派の意見

■自由にお金が使える
・「お互い、働いたお金は自由に使いたいから」(48歳女性/その他金融/事務・企画・経営関連)
・「一つだけだと不便。金の使い方に文句を言われるのも言うのも嫌なので問題ない」(35歳女性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「主人が家計を管理するので、自分の働いた分は自分だけのものにしたい」(51歳女性/化粧品・医薬品/専門サービス関連)
・「メリットは使いたい時に使えること、デメリットはお互いの中身の把握がしづらい」(40歳男性/設計/技能工・運輸・設備関連)

■管理がしやすい
・「その方が結果的に支出が把握でき、節約にもなるので」(46歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「生活費と夫婦それぞれの財布を分ける事で管理がしやすい」(54歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「財布を別にすることによって、お互いが何にどれ位お金を使ったかが分かりやすくなると思うから」(31歳男性/その他/公共サービス関連)

■金銭感覚が異なるから
・「主人が浪費家なので実害を被りたくない」(30歳女性/その他/公共サービス関連)
・「妻の使う額が多い」(40歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「妻の金銭感覚はひどいため、必要経費と自由に使えるお金を明確にできる」(48歳男性/その他メーカー/技能工・運輸・設備関連)

■独身時代と同じ感覚
・「独身時代と同じ感覚で生活できる」(54歳男性/精密機器/IT関連技術職)
・「なんとなく、結婚前からの状態が続いている」(38歳女性/農業協同組合/公共サービス関連)
・「一緒の財布にする意味が理解できないです……結婚後はいつも別財布で独身時代と何も変わっていないのでメリットもデメリットもありません」(47歳男性/その他/営業関連)

■その他
・「相手に任せず、ある程度は責任を持って自分で管理した方がよいと思う」(34歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「理由は特になくうまい方法を探している最中。デメリットとしては毎月末にどちらがどれだけ払ったかを精算しないといかない、メリットとしては自分の使いたい分は使えるから」(27歳男性/専門商社/事務・企画・経営関連)
・「個人の趣味や好みの部分はお互いに干渉したくない、されたくないので、基本はわけつつ、いざとなれば合わせて対応できる柔軟性ももたせている」(57歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■総評
「一つの財布」と回答した人は51.8%、「別の財布」は48.2%と、「一つの財布」派がやや多い結果となった。

夫婦一つの財布にするメリットとしては、まず「管理しやすい」という点が挙げられる。一つの財布でやりくりすればお金の流れが一括管理でき、「家計がどんな状況かを把握しやすくなる」とのこと。家計状況が分かれば無駄な出費を控えるようになり、結果、節約にもつながるようだ。

気になるデメリットとしては「自由がきかない」という点が挙げられた。お金をどのくらい使ったかが相手にも丸見え状態のため、自由に欲しい物が買えなくなるそう。男性からは「小遣いが減った」「プライベートがなくなる」といった不満の声も寄せられた。

「別の財布」で管理している48.2%からは、「自分で稼いだお金は自分の好きに使いたい」といった意見が多く寄せられた。互いのプライベートを尊重し、お金の使い方に関しても細かく干渉しないスタイルのようだ。また、「子どもの教育費等は妻、生活費は夫」といった具合に分担負担している夫婦もいるようだ。

反面、デメリットとしては「全体のお金の流れが把握しにくい」という点が点が挙げられる。相手の経済状況が分からないため家計管理しづらく、貯蓄の計画も立てづらいそう。「相手の貯蓄額がどれくらいかが見えない、聞いても言わない……」といった不安の声も寄せられた。

共働き夫婦のお財布事情がよく分かった今回のアンケート。それぞれにメリット・デメリットがあり、夫婦によっても事情は異なるため、どの方法が良いとは一概には言えないもの。年収やライフスタイル、将来設計などを考慮し、自分たちに一番あった方法を選びたいものだ。

調査時期: 2016年12月28日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 男女220名
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません

(アリウープ)