三菱自動車の新型SUV「エクリプスクロス」は、クーペとSUVをクロスさせた「クーペSUV」を名乗ります。内・外装デザインが見どころですが、東京モーターショーで運転席と後席に座ってみると、頭上、足元ともに身長171cmの筆者なら十分なスペースが確保されていて、実用性では問題なさそう。

屋内という条件下ではあるものの、斜め後方の視界がやや気になりました。デザインか後方視界のいずれかを優先するかは難しいところ。なお、クーペの要素を採り入れたC-HRは、トヨタ社内の後方視界の基準を満たしながら、ギリギリまで思い切ったデザインが採用されています。

アウトランダーのプラットフォームを使う新型エクリプスクロスは、欧州仕様のサイズが公表されていて、全長4405×全幅1805×全高1685mm、ホイールベースが2670mm。日本仕様のサイズは発表されていませんが、このままになる可能性が高そう。個人的には、駐車場の横幅制限から1800mmになるかまだ注目はしていますが……。

ライバルは、日本車ではトヨタC-HRが全長4360×全幅1795×全高1550〜1565mmで比較的近く、マツダCX-5(全長4540×全幅1840×全高1705mm)、新型ホンダCR-V(全長4587×全幅1854×全高1689mm/米国仕様値)といったモデルよりもやや小さめ。

エンジンは、当面1.5Lの直噴ガソリンターボで、こちらは直噴とポート噴射を負荷に応じて制御する技術で、排気マニフォールド一体型シリンダーヘッド、電動ウエストゲートアクチュエーター付小型ターボなどによりハイレスポンス化が図られているそうです。また、三菱自慢の四輪制御である「S-AWC」なども搭載され、高い悪路走破性も確保されていそう。

内装も新型モデルにふさわしい先進感があり、タッチパッドコントローラーやスマホ連携ディスプレイオーディオなど新しい操作系も用意されています。

RVRやアウトランダーとはひと味違ったスポーティ系SUVとして、現在の代表格であるトヨタCH-Rに対抗できる存在になるか注目です。

(文/写真 塚田勝弘)

東京モーターショー2017】三菱の新型SUV「エクリプスクロス」のライバルはトヨタC-HR!?(http://clicccar.com/2017/10/30/526189/)