Windows/Mac/Linux:いまのビジネスにおけるコミュニケーションはメールが中心だと思いますが、徐々にチャットの割合が増えています。私もチャット中心で仕事を進めているものの、チャットが普及するにつれ、メールとは異なる問題が立ち上がってきました。プラットフォームの分散化です。
たとえば、編集部内の連絡はChatWorkを使っていても、外部スタッフとのやりとりはSlackが中心となり、さらにFacebookメッセンジャーやHangoutにもメッセージが届きます。もちろん、メール対応もあるわけです。
チャットはメールのように「自分の好きなアプリを使う」ということができません。こうなると、コミュニケーションアプリだけでPCのウィンドウが埋まってしまうでしょう。この状況を解決できるツールが『Franz』です。すでに1度紹介していますが、あらためてご紹介します。
チャットサービスをタブで管理
『Franz』は、一言で言えば「コミュニケーションサービス専用のタブブラウザ」です。複数のサービスを1つのウィンドウにまとめられ、新着メッセージのあるサービスはタブに通知が表示されるので、並んだタブを見れば対応すべきチャットがわかります。
同じサービスを複数表示させる(たとえばHangoutを2つ)こともできるので、複数アカウントの運用も簡単です。
対応するサービスは日々増え続けており、2016年12月現在、34にもなります。SlackやChatworkといったメジャーなものもあれば、ゲームプラットフォームのSteamといったものまで対応しています。Facebookメッセンジャーは、チャットのついででFacebookに時間を吸い取られなくなるのでおすすめ。
また、Gmail/Inboxに対応しているので、メールも含めてすべてのコミュニケーションを『Franz』ひとつで済ませられるようになりました。
登録したツールが増えるにつれ、メモリ消費がすさまじい量になるのは難点ですが、チェック頻度の低いサービスは一時的に停止させてメモリを節約することも可能。
登場してまだ1年も経っていませんが、間違いなく2016年もっとも利用しており(ブラウザは除く)、2017年も利用し続けることになるであろうアプリです。
Franz - a free messaging app for Slack, Facebook Messenger, WhatsApp, Telegram and more
(金本太郎)
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