2016年 スマホの大革命「DSDS」のいまさら聞けない意味と具体的な使い方とは?

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今年になり、モデル数も増え、充実してきたSIMフリースマホ。
以前は「格安スマホ」とも呼ばれ、1〜2万円台で買える低価格な製品に人気が集まっていた。

しかし、ファーウェイがライカのカメラを搭載したハイエンドスマホ「P9」を発売して以来、SIMフリースマホはiPhoneにも負けない高性能な製品が次々に登場している。

特に最近の高性能なSIMフリースマホには、過去にはなかった新しい機能を搭載した製品が増えているのだ。

その新しい機能とはDSDS(ディーエス・ディーエス)である。
DSDSとは「デュアルSIM、デュアルスタンバイ(Dual SIM Dual Standby)」の略。

DSDSで何ができるかというと、1台のスマホで2つの電話番号を持つことができるのである。

今や家電量販店の店頭でも、格安SIMと呼ばれるMVNOキャリアのSIMが多数販売されている。ドコモやau、ソフトバンクよりも低価格な料金は大きな魅力だ。

しかし
・キャリアメールを仕事で使っている
・スマホを2年契約で買っている
こうした人の多くは、今使っている携帯キャリアをMVNOに切り替えられないという人が多い。

だがDSDSスマホを買えば、そんな心配も不要だ。
DSDSスマホは、今使っているドコモのスマホと、新たに契約するMVNOキャリア、2社の電話番号を1台のスマホで併用できるのである。


DSDS対応スマホは、SIMが2枚入る


DSDSスマホには、SIMスロットが2つ備わっている。
つまり
・片方にドコモのSIM
・もう片方にMVNOキャリアのSIM
を入れて、どちらの回線も待受け状態にできるのだ。

実際の使い方としては、
・ドコモのSIMでは音声通話をメインに使い
・MVNOのSIMで安いデータ通信料金を活用する
といった利用も可能になる。

またすでにMVNOキャリアを使っている人で、各社の割引キャンペーンで新規契約をしてしまい、手元にSIMが2枚ある、なんて人もいるだろう。
DSDSスマホなら、そんなMVNOの2回線持ちの人でもSIMを無駄にすることが無い。
・最近流行りのSNSのデータカウントフリーのSIM
・低速ながらデータ無制限のSIM
この2枚を入れれば、ストレスも少なく安価にネット生活を横臥することもできる。

DSDSスマホは、すべてのSIMフリースマホが対応してはいるわけでない。
また、ちょっと古い製品だと、SIMは2枚入れられるが、受信できるのは1枚のSIMだけ、という製品もある。

DSDSスマホを選ぶ場合はLTEと3Gの両方の回線で同時待受けできるかをしっかり確認しよう。


SIMの組み合わせは自由自在。海外旅行にも役立つ


MVNOキャリアを使っていない人でも、たとえば海外旅行では、
・片側は日本のSIMのローミングで着信専用
・もう片側は安価なデータ通信料金の現地プリペイドSIM
を入れる、といった使い方もできる。

今までのスマホにはできなかった新しい使い方のできるDSDSスマホ、次の買い替えの時に検討してみてはいかがだろうか?


山根康宏