12月15日にiOS版がリリースされる「スーパーマリオ ラン」
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トレンドマイクロ株式会社は9日、同社のセキュリティブログに、モバイル利用者を脅かす様々なサイバー脅威を紹介するエントリー「最新モバイル脅威事情:人気ゲーム便乗手口を「マリオ」で検証」を投稿した。

 

同社の調査分析によって判明している最新のモバイル脅威事情を解説するもので、12月15日(iOS版)に配信開始される、任天堂初の本格スマホアプリ「スーパーマリオ ラン」にちなみ、「マリオ」に偽装した不正・迷惑アプリを取り上げている。

 

スーパーマリオ ラン」はiOS版を先行配信し、Android版は現在開発中で配信時期は未定となっている。しかし、トレンドマイクロ社の2016年1月〜11月の調査では、タイトルに「Mario」を関するAndroidアプリは9000件以上あり、それらを解析すると6000件は不正・迷惑アプリとして活動するものだった。

「Mario」に偽装する不正/迷惑アプリの検出国別割合(2016年1〜11月・トレンドマイクロ調べ)

これらのアプリの不正・迷惑機能は、ほとんどが広告表示を行うアドウェアや利用者に不要なアプリをインストールするというものだった。

ゲームをインストールしても起動せず、アップデートと称して別のアプリをインストールさせようとするもの

ホーム画面にアダルト系のポップアップやバナー広告を表示するもの

同社では、不正・迷惑アプリの被害に遭わないためには、正式なAndroidアプリマーケットの「Google Play」や、運営者の身元が明確で信頼できるサードパーティマーケットからのみ、アプリをインストールするように注意喚起している。端末を守る設定としては、Android OS のセキュリティ設定から「提供元不明のアプリのインストールを許可する」の設定を無効にすると、不用意なインストールから端末を保護できるとしている。

発表資料

URL:http://blog.trendmicro.co.jp/archives/14139?cm_re=articles-_-threat-_-blog

2016/12/12