20年東京五輪のホープとして期待される史上2人目の高校生代表の勝股美咲(17=岐阜・多治見西)が6回に登板し、3者凡退に抑える堂々の投球を見せた。

 170センチの長身で浮き上がるようなライズボールを武器。最後の打者からは三振を奪い、「三振を狙っていました。フルカウントだったので思い切って直球で勝負しました」と照れながら話した。「イニングの最初は緊張でボールが先行してしまいました…」と苦い表情で反省も口にした。

 エース上野由岐子投手(35)をはじめ、先輩投手陣からは「高めに入ると長打を打たれるから、低めに球を集めて」との助言をもらい、マウンドに向かった。「低めに集めて、抑えられた。先輩たちのおかげです」とあどけなさの残る笑顔を見せ、「今の自分がどれだけ通用するか、いい経験をさせてもらっています」と周りへの感謝も忘れていなかった。

 宇津木麗華監督(54)は「若い投手たちに、もっと自信と経験をつけさせないと」と、17歳のさらなる成長に期待を寄せていた。【戸田月菜】