Apple重役、Macにタッチスクリーンが搭載されない理由は「iMac」が原因と語る

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  • author 塚本直樹
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Apple重役、Macにタッチスクリーンが搭載されない理由は「iMac」が原因と語る

確かに、画面が遠すぎます。

外見がフレッシュに生まれ変わったMacBook Proとともに、デビューした「Touch Bar」。ファンクションキーの場所にタッチエリアを設けるというアイデアはなかなかおもしろいのですが、「いつMacにタッチスクリーンが搭載されるの?」と思った人もいるでしょう。それについて、Apple(アップル)でマーケティング担当上級副社長を務めるフィル・シラー氏が答えています。

「長年のテストの結果、我々はとある結論に達しているんだ。『Macにタッチスクリーンは合わない』とね。我々は全体のプラットフォームを考えていて、ノートブックにタッチスクリーンを搭載したら、デスクトップへの搭載も考えなくてはいけない。しかし、27インチのiMacの画面に腕を伸ばすことを考えてみたらどうだい? まったく、馬鹿げているだろう?」

確かに、遠く離れた一体型PCのタッチスクリーンは触りたくないのも事実。一方Microsoft(マイクロソフト)はSurface Studioにて、手元まで引き寄せられる特殊ヒンジによってデスクトップ製品でのタッチスクリーンの使い道を見出しています。しかし、Appleは「デスクトップ向けOSのタッチ操作とマウス操作の両立はできない」と考えているようです。

「例えばデスクトップOSをタッチ操作に対応させるなら、メニューバーを指で触れるように大幅にデザインを変更しなければいけません。しかし、これはポインターでの操作に大きな支障をきたします。つまり、双方の両立は難しいのです」

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それなら、Touch Barを搭載した外付けキーボードは登場するのでしょうか? フィル・シラー氏の発言から考えるに、その可能性は十分あるでしょう。ただしキーボードにTouch Barを搭載するには、消費電力や価格といった問題を解決する必要があります。

そういえば、ジョブズもかつて「コンピューターへのタッチパネルの搭載はナンセンスだ。ちょっと使えば、すぐに腕が疲れて下ろしたくなる」と語っていました。

そして、Appleなりのコンピューターへのタッチパネルの導入が「Touch Bar」なのでしょう。まずは、その使い心地を早く試してみたいですね!

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source: 9to5Mac
(塚本直樹)