太鼓芸能集団「鼓童」と世界初の電子和太鼓を共同開発

~8月に佐渡で行われる国際文化交流フェスティバルで『電子担ぎ太鼓』を初披露~

ニュースリリース 2017/8/4

ローランド株式会社(社長:三木 純一 https://www.roland.com/jp/ )と、太鼓芸能集団「鼓童」(運営元 株式会社北前船 社長:青木孝夫 http://www.kodo.or.jp/ 以下、鼓童 )は、電子楽器と和太鼓の可能性を探求し、今後の太鼓文化をさらに発展させることを目的に、世界初となる『電子担ぎ太鼓』の試作機を共同開発しました。新潟県佐渡市で開催される国際文化交流フェスティバル「アース・セレブレーション2017」での特別パフォーマンス「電子と原始」(2017年8月19日(土))にて、『電子担ぎ太鼓』を使用した演奏を披露します。

  • ローランドと鼓童が共同開発した『電子担ぎ太鼓』
  • 『電子担ぎ太鼓』 演奏イメージ

太鼓芸能集団 「鼓童」

鼓童は、昨年創立35周年を迎えた世界でトップレベルの太鼓芸能集団で、その活動は伝統的な和太鼓の演奏にとどまらず、世界の様々な音楽ジャンルのアーティストとの共演を行っています。また、2012年から2016年まで歌舞伎俳優・五代目坂東玉三郎氏を芸術監督に迎えるなど、芸術文化としての舞台活動にも精力的に取り組んでいます。
ローランドは、電子楽器ならではの先進的な機能を備え、本格的な演奏を楽しめる電子ドラム「Vドラム」や、カホンに多彩な音色表現を加える電子カホン「エルカホン」など、これまで数多くの電子ドラム/パーカッション製品を開発してきました。和太鼓に関しては、音色の忠実な再現や、和太鼓固有の奏法に対応する機構設計の難しさなどにより製品化に至っていませんでしたが、このたび、和太鼓の表現力をさらに高め、芸術的発展を目指す鼓童とローランド双方の理念が合致し、これまでに類のない本格的な『電子担ぎ太鼓』の試作機を完成させることができました。

『電子担ぎ太鼓』の共同研究開発は2016年に開始し、伝統的な担ぎ太鼓のデザインや構造をベースに、ローランドが電子ドラムの開発で培った技術や独自のノウハウを注ぎこみ設計しました。打面を叩いた時の振動をセンサーで拾い、その信号をケーブルを通じてローランドの電子ドラム/パーカッション音源に送り、和太鼓はもちろん、さまざまなパーカッションの音色を発音するという仕組みです。打面の中央部、端部、さらに「フチ」と呼ばれる外周部の3箇所にセンサーを搭載し、担ぎ太鼓と同じ奏法や打感を実現しました。また、打面にはローランド独自のメッシュ素材を採用しているため演奏時の消音性に優れており、場所を選ばず練習することが可能です。
『電子担ぎ太鼓』の初演奏を行う「アース・セレブレーション」は、新潟県佐渡市を舞台に、音楽やアートを通じて人々が触れ合うことを目的に佐渡市と鼓童が共同開催する国際文化交流フェスティバルで、今年で30周年を迎えます。『電子担ぎ太鼓』は、今夏開催の同イベントのなかで「電子と原始」をテーマにした、和太鼓奏者、邦楽の唄い手、フラメンコ・ダンサー共演によるパフォーマンスで演奏される予定です。
今回の『電子担ぎ太鼓』は実験試作の段階ですが、ローランドと鼓童は、和太鼓の表現力の向上と音楽文化の発展に向けて、今後も共同研究開発を続けてまいります。

「アース・セレブレーション2017」開催概要

「アース・セレブレーション2017」
イメージ・ビジュアル

開催期間:2017年8月18日(金)~8月20日(日)
会場:新潟県佐渡市 小木みなと公園ほか
イベント公式ウェブサイト https://www.earthcelebration.jp/
※「アース・セレブレーション2017」に関するお問い合わせは、下記までお願いします。
アース・セレブレーション実行委員会 TEL 0259-81-4100

『電子担ぎ太鼓』の演奏予定

特別フリンジ・パフォーマンス「電子と原始」
日時:8月19日(土)午前11時50分~
会場:新潟県佐渡市 小木みなと公園内特設ステージ
出演:坂本雅幸・阿部好江・中込健太(鼓童)
ゲスト: 末木三四郎(フラメンコ)
※本パフォーマンスの観覧は無料です。
※特別フリンジ・パフォーマンス「電子と原始」および鼓童の活動についてのお問い合わせは、下記までお願いします。
「鼓童」事務所 広報担当 TEL:0259-86-3630
メール:heartbeat@kodo.or.jp
「鼓童」公式ウェブサイト http://www.kodo.or.jp/

『電子担ぎ太鼓』写真

この資料に関するお問い合わせ先

ローランド株式会社 お客様相談センター TEL: 050-3101-2555

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