ライカの次はカールツアイス! ノキア復活を果たす世界有数の高性能レンズ搭載スマホに注目が集まる

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ファーウェイのスマホは、ライカのカメラ技術を取り入れたことで、日本でも評価が上がり、かなり人気が出てきた。老舗のカメラメーカー「ライカ」のレンズを搭載した「P10」シリーズなど、カメラ性能に優れた製品を次々に市場に投入している。

以前からファーウェイという名前を聞いてもピンと来ない人が多かったが、いまやそのカメラ画質はiPhone以上との評価もあるほどだ。

スマホのカメラは、各社が性能を競い合っているもっとも競争の激しい技術宇部門だ。
明るいレンズやズームレンズ、光学手ぶれ補正など、その性能は一昔前のコンデジをも凌ぐレベルになりつつあると言っても過言ではないだろう。

だがカメラの性能は、どのメーカーが一番いいのか?
スペックだけを見てもわからない、というのが実情だ。

だからこそファーウェイのように「ライカ」のブランド名前を冠することは、性能もさることながらカメラメーカーのお墨付き的な性能に化ンする安心感を与えるのにも役立っている。


カールツアイスレンズを搭載したNokia 8


そうした流れを背景に、ライカに匹敵するブランドレンズを搭載したスマホが海外で発売になった。

ライカと同じドイツの世界有数のレンズメーカー カールツアイス社のレンズを背面に搭載したノキアの「Nokia 8」だ。

ノキアと言えば過去に日本でもスマホを出していたが、iPhoneの台頭で一気にシェアを失い市場から一時は撤退してしまった。しかし2017年に入り復活。
その最新モデルがカールツアイスレンズを搭載したカメラスマホとして戻ってきた。

Nokia 8は、他社のハイスペックモデルと同じSnapdragon835をチップセットに搭載、画面サイズは5.3インチとやや小柄ながらも、解像度はQHDと高い。
今年頭に登場した新生ノキアの最初のスマホはスペックが低く目立たない製品だったが、このNokia 8はGalaxyやXperiaの最新モデルと変わらない性能だ。


ハイエンドな性能は申し分ない


Nokia 8のカメラは、1300万画素を背面に2つ、フロントにも1つ搭載する。
カールツアイスのレンズは、暗いシーンや逆光でも、解像度を落とさずにディテールを描写できることで知られており、多様なシーンでも美しい写真を撮影できるという。

また前後のカメラを画面の半分ずつに区切って使い、自分を写しながら風景を撮影するといったトリッキーな機能もサポートされている。これは写真だけではなく動画やライブストリーミング放送時でも可能となる。
自分の姿を入れながら旅のシーンを録画する、といった楽しい使い方もできるのだ。


前後のカメラを同時に使った写真や動画撮影が可能


現在のスマホで誰もが最も気にするのはカメラだ。
Nokia 8のカメラもただの1300万画素であればそれほど話題にはならなかっただろう。
しかしファーウェイのスマホがライカの写真技術とレンズにより、ファーウェイのスマホカメラの性能を十二分にアピールして成功したことからも、カールツアイスのレンズを搭載したNokia 8のカメラも他社のスマホカメラよりも大きなアピール力を持っているといえるだろう。

Nokia 8の海外での値段は8万円弱だが、カメラだけでなくCPUなど、トータル性能を考えると割安といえるかもしれない。
日本での発売予定は今のところないものの、カールツアイスのレンズを搭載のカメラ性能と写真好きな多く、カールツアイスをよく知る日本ユーザーを考えると、ぜひとも市場への再参入を果たしてほしいところだ。

またノキアからは「Nokia 9」という上位モデルも登場予定で、そちらもカールツアイスのレンズを搭載するようだ。

今後のファーウェイのカメラとの性能合戦も楽しみである。


山根康宏