Jリーグは11月に入るとオフのストーブリーグに突入する。毎年J1からJ2に降格するクラブが選手移籍の“草刈り場”になるが、今年はちょっと様相が違う。風間八宏監督(54)の退任で、J1川崎の主力が大量移籍する可能性が浮上した。
その主役は元日本代表FW大久保嘉人(34)だ。川崎とは2015年から年俸1億1000万円(推定)の2年契約を結んでおり、現在は複数のJクラブが大久保獲得に向けて調査を始めている。
あるクラブの強化担当も「風間さんが退任することで川崎の主力選手も動くと思っている」と明言している。
大久保は前回の契約更改の際、川崎より条件が上だったFC東京や神戸などのオファーをあえて断った。その時には「初めて移籍で眠れないくらい悩んだ」というが、川崎に残留した理由は、3年連続のJリーグ得点王獲得の土台を作ってくれた風間監督の存在があったからにほかならない。