ソニー音楽部門CEOにストリンガー氏の弟
ソニーの音楽部門の米ソニー・ミュージックエンタテインメント(SME)は18日(米国時間)、2017年4月に最高経営責任者(CEO)にロブ・ストリンガー氏が就任すると発表した。ストリンガー氏は、ソニー前CEOであるハワード・ストリンガー氏の実弟。現在はSME傘下のコロンビア・レコードの会長兼CEOをつとめている。
ロブ・ストリンガー氏は1980年代にSMEの前身である米CBSレコードに入社。現在、CEOとして率いるコロンビア・レコードには、ノーベル文学賞を受賞したばかりのボブ・ディランのほか、人気歌手のビヨンセ、アデルらが所属。ストリンガー氏は世界的なヒットを後押ししてきた。
兄のハワード・ストリンガー氏は2005年から2012年までソニーのCEOを務めた。
SMEの現CEO、ダグ・モリス氏は米ユニバーサルミュージックグループのCEOをつとめたこともある音楽業界の大物。2011年にSMEのCEOに就任した。音楽ソフトのインターネット配信の広がりでCD販売が苦戦する中、実績を上げてきた。
ソニーの音楽部門は2016年3月期の売上高が前の期に比べて10.4%増の6176億円、営業利益が44.1%増の873億円と好調だった。