健康の大切さ、日常の尊さを痛感します。
普通の日常がいかに幸せかに気づかせてくれる素敵な本です。
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さよならタマちゃん (イブニングコミックス) Kindle版
いつか漫画家になる事を夢見て、漫画家アシスタントとして日々を暮らしていた35歳の主人公。そんな彼に突然襲ってきた癌という大きな試練。睾丸の癌に冒され、片タマを失った主人公が、家族や他の入院患者との出会いをコミカルな絵でリアルに描ききる。後が無いのはわかってる。でも諦めるには早すぎる! 夢を掴むための闘病記!
- 言語日本語
- 出版社講談社
- 発売日2013/8/23
- ファイルサイズ100937 KB
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商品の説明
著者について
武田 一義
武田一義
2012年7月『さよならタマちゃん』でデビュー(掲載誌『イブニング』)。
漫画家アシスタントをしながら本作を描き上げる。
今後が期待される注目の新人。
武田一義
2012年7月『さよならタマちゃん』でデビュー(掲載誌『イブニング』)。
漫画家アシスタントをしながら本作を描き上げる。
今後が期待される注目の新人。
登録情報
- ASIN : B00HUIL5FE
- 出版社 : 講談社 (2013/8/23)
- 発売日 : 2013/8/23
- 言語 : 日本語
- ファイルサイズ : 100937 KB
- Text-to-Speech(テキスト読み上げ機能) : 有効になっていません。
- X-Ray : 有効にされていません
- Word Wise : 有効にされていません
- 付箋メモ : 有効になっていません
- 本の長さ : 285ページ
- カスタマーレビュー:
著者について
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武田一義(kazuyoshi takeda)
1975年生まれ。北海道出身。
2012年、講談社イブニングにて精巣腫瘍の闘病体験を綴った『さよならタマちゃん』でデビュー。
同作はマンガ大賞2014年3位入賞。
2006~2013年、漫画家・奥浩哉のアシスタントを務める。妻は漫画家・森和美。
連載中作品
『ぺリリュー -楽園のゲルニカ-』(白泉社ヤングアニマル)
2017年 第46回日本漫画家協会賞優秀賞受賞。
既刊
『さよならタマちゃん』(講談社イブニングKC)
『おやこっこ』上・下(講談社イブニングKC)
『ぺリリュー -楽園のゲルニカ-』1~6-以下続刊-(白泉社)
twitter : @144takeda
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トップレビュー
上位レビュー、対象国: 日本
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2022年12月25日に日本でレビュー済み
レポート
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1人のお客様がこれが役に立ったと考えています
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2022年4月18日に日本でレビュー済み
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5年生存率が95%と言われ、癌の中でも治ると言われている精巣癌。それでも日々これほどの苦悩があるなんて…。絵も可愛くて読みやすかったです。ありがとうございました。
2021年10月1日に日本でレビュー済み
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この漫画家の作品を初めて読んだ(やはり癌の闘病マンガである「元気になるシカ」を読んだ後だったが、どちらも佳作)。最近、漫画家の闘病記を結構見かけるようになった気がする。
画力の見事さ、キャラ立ち、緩急の入れ方、エピソードの選択、感動あふれるエンディング。もう名作。
すさまじい癌の闘病記も、かわいらしい絵柄でしっかり読み進めることができる。同病の大部屋の多様な人間模様、病室のベッドの位置により治療ウツになったり、激しい副作用と闘うだけで精一杯の患者とその対応にとまどう家族たち。さらに、こういった患者の苦痛に必ずしも寄り添っているとは思えない医療の実態など。癌患者の切実な思いや怒りや苦しみを漫画の登場人物に託して、この作者は読み手の負担にならないような絵柄で表現することができるのだ。
この漫画家の傑作と評判の高い太平洋戦記「ペリリュー島」を、今から読むぞ。
画力の見事さ、キャラ立ち、緩急の入れ方、エピソードの選択、感動あふれるエンディング。もう名作。
すさまじい癌の闘病記も、かわいらしい絵柄でしっかり読み進めることができる。同病の大部屋の多様な人間模様、病室のベッドの位置により治療ウツになったり、激しい副作用と闘うだけで精一杯の患者とその対応にとまどう家族たち。さらに、こういった患者の苦痛に必ずしも寄り添っているとは思えない医療の実態など。癌患者の切実な思いや怒りや苦しみを漫画の登場人物に託して、この作者は読み手の負担にならないような絵柄で表現することができるのだ。
この漫画家の傑作と評判の高い太平洋戦記「ペリリュー島」を、今から読むぞ。
2021年10月9日に日本でレビュー済み
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大体の方は「ペリリュー…」から流れてきた読者だと思いますが、何度も読み返したくなるのはこちら。
デビュー作でこれだけの完成度、流石下積みが長かっただけあります(誉めてます)。人生の深みや展開の巧さ、画力、様々な要素が既に長年のプロのそれで、一作目にして完成形になってます。
登場人物の桜木さん、田原さんが本当に泣かせる…
因みに「おやこっこ」も大変面白いです。
作者さんの元の画風は、昔のインタビュー記事を探すと小さく見る事ができます。
デビュー作でこれだけの完成度、流石下積みが長かっただけあります(誉めてます)。人生の深みや展開の巧さ、画力、様々な要素が既に長年のプロのそれで、一作目にして完成形になってます。
登場人物の桜木さん、田原さんが本当に泣かせる…
因みに「おやこっこ」も大変面白いです。
作者さんの元の画風は、昔のインタビュー記事を探すと小さく見る事ができます。
2022年12月17日に日本でレビュー済み
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最近自分ががん疑惑で、がん闘病記系のコミックエッセイなどを片っ端から読んでいます。
全体として一旦寛解したハッピーエンドの作品が多く、その後作者が亡くなったケースでもさすがに今際の際の様子は描かれていません。本人が衰弱して描けなくなるとはいえ、闘病モノはそこが不満でもありました。
この作品も転移してた割には無事再発なしのハッピーエンドですが、ちょっと他の作品とは毛色が違いました。
病識や検査手順・本人の辛さに関してよりも、癒し系のタッチで淡々と描かれた群像劇とでも言いましょうか。
闘病の辛さよりも取り巻く人たちや夫婦の絆が描かれていて辛気臭くありませんし、無理にから元気で描いてる感じもしなく自然体です。
私としては今はリアルなドキュメントを求めていますが、このように心の動きにフォーカスした闘病記もアリなんじゃないでしょうか。
他の作品もぜひ読みたいと思いました。
全体として一旦寛解したハッピーエンドの作品が多く、その後作者が亡くなったケースでもさすがに今際の際の様子は描かれていません。本人が衰弱して描けなくなるとはいえ、闘病モノはそこが不満でもありました。
この作品も転移してた割には無事再発なしのハッピーエンドですが、ちょっと他の作品とは毛色が違いました。
病識や検査手順・本人の辛さに関してよりも、癒し系のタッチで淡々と描かれた群像劇とでも言いましょうか。
闘病の辛さよりも取り巻く人たちや夫婦の絆が描かれていて辛気臭くありませんし、無理にから元気で描いてる感じもしなく自然体です。
私としては今はリアルなドキュメントを求めていますが、このように心の動きにフォーカスした闘病記もアリなんじゃないでしょうか。
他の作品もぜひ読みたいと思いました。
2021年8月15日に日本でレビュー済み
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病院で勤めていた頃を思い出します。
あの頃の肌感と同じで、台詞一言一言に胸が切なくなります。
病院にはどうしようもない辛さがたくさんあるので、代わりにたくさん小さな前向きさやユーモアがあるように思います。
辛さと、ユーモアの隣り合わせの感覚が懐かしいです。
素敵な作品をありがとうございます。
あの頃の肌感と同じで、台詞一言一言に胸が切なくなります。
病院にはどうしようもない辛さがたくさんあるので、代わりにたくさん小さな前向きさやユーモアがあるように思います。
辛さと、ユーモアの隣り合わせの感覚が懐かしいです。
素敵な作品をありがとうございます。
2021年8月8日に日本でレビュー済み
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安っぽい御涙頂戴じゃない。
夫婦の絆っていいな。主人公を応援したくなる。
夫婦の絆っていいな。主人公を応援したくなる。
2018年12月10日に日本でレビュー済み
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感動的な戦記、「ペリリュー 楽園のゲルニカ」(武田一義、白泉社)へ与えられたのが、日本漫画家協会の優秀賞。評価の理由はこう。
「可愛らしい温もりのある筆致ながら、『戦争』という底知れぬ恐ろしさと哀しさを深く表現して見事です」
誰しも共感するこの賛辞には、ルーツがあったと言えば、誰しも驚く。わたしもそうでした。
それが、「さよならタマちゃん」。実体験をもとにしたノンフィクション漫画です。
しかも本作で、武田氏は漫画家アシスタントから、漫画家へのデビューを叶えました。
◎がんと告げられる前に読むべき本です
題名のタマちゃんとは睾丸のこと。片方が鶏の卵のごとく肥大し、スーパーボールのように弾力がある状態になった。診断は睾丸のがん。作者35歳のときだった!
しかも診断は「肺に転移」。そこで手術で片方を切除し、その後、抗がん剤治療を行うことになったのです。
この抗がん剤治療がいかに凄まじいか、
「可愛らしい温もりのある筆致ながら、『抗がん剤治療』という底知れぬ恐ろしさと哀しさを深く表現して見事です」
ペリリューで生き残り、さらに生きようともがく兵士たちの心と体を描写できたのは、がん治療ゆえだったのでしょう。
104ページ。高齢の病室仲間との会話です。
「ひょっとして食事のにおいがダメでここに?」
「そーです。そちらもですか?」
「そーです」
「抗がん剤ですよね。何、使ってるんですか?」
「え、種類ですか? えーと確か・・・
プレオマイシンと
シスプラチンと
エトポシドとかって・・・」
(中略)
「シスプラチンの原料ってさ、プラチナなんだよ。あの金属のプラチナ」
「なんだよ!! プラチナって。そんなのっがん治す前に体ぶっ壊れて当然だろっ!!」
◎抗がん剤の真実を学びて読みましょう
本書は抗がん剤治療の「患者サイドからの実態」を見事に描いています。
読めば、「やりたくない」と誰しも思うでしょう。そこで「ではどうするか?」「医者の言いなりにならないためには?」と考えれば、光明が見えてきます。
まずは近藤誠医師の情報開示。「固形がんには抗がん剤は効かない」。そして「抗がん剤でがんは治せない」。
もっとも大切な情報は、「抗がん剤は発がん剤」であり、家族をがんにするリスクがあることでしょう。
「さよならタマちゃん」のおう吐シーン、排便シーン、愛妻とのスキンタッチ、愛犬とのじゃれ合いにも、がんを移すリスクがあったのです。
「看取り先生の遺言2000人以上を看取った、がん専門医の『往生伝』」(奥野修司著、文春文庫)
2000人を看取り、自分もがんで若死にした岡部医院の院長の遺言は必読です。
<抗がん剤自体に発がん性があるのに、そのことが最近まであまり意識されてこなかった。(中略)私と一緒にがんを手掛けてきた同僚は両手で数えられないほど亡くなったが、ほとんど”がん死”である。がんの治療医だから、抗がん剤を吸い込んだのだろう。
かつて病棟の看護師が抗がん剤を扱っていたことがあった。そのとき、霧状に飛散した薬剤を吸い込んだ看護師の尿から、遺伝子が変化した物質が高濃度に出たり、流産率が高いといったデータが海外で発表された。そのことが問題になってから、今はマスクや防護服で医療者を守り、安全キャビネットといわれる装置で調剤して病室に届けるようになったが、患者のことは今でもまったく考慮されていない>
「さよならタマちゃん」に描かれたのは、「患者のことはまったく考慮しない」大学病院の抗がん剤治療の実態でした。岡部院長の言うとおり。
<抗がん剤を投与されたら、抗がん剤が混じった汗が滲み出てくるが、その患者が孫を抱っこしたとき、孫との接触を通して抗がん剤が孫の皮膚から吸収されてしまうおそれがある>
少なくとも孫を抱っこするときは長袖を着て手袋を二重にしないといけない。そうでなければ、小さい子供と接触すべきでないのだ>
2人に1人ががんを告げられる日本、一度は目を通しておくべき本であり、おもしろいノンフィクションです。
奥さんとの愛が深まってゆくプロセスも、感動的でした。
「可愛らしい温もりのある筆致ながら、『戦争』という底知れぬ恐ろしさと哀しさを深く表現して見事です」
誰しも共感するこの賛辞には、ルーツがあったと言えば、誰しも驚く。わたしもそうでした。
それが、「さよならタマちゃん」。実体験をもとにしたノンフィクション漫画です。
しかも本作で、武田氏は漫画家アシスタントから、漫画家へのデビューを叶えました。
◎がんと告げられる前に読むべき本です
題名のタマちゃんとは睾丸のこと。片方が鶏の卵のごとく肥大し、スーパーボールのように弾力がある状態になった。診断は睾丸のがん。作者35歳のときだった!
しかも診断は「肺に転移」。そこで手術で片方を切除し、その後、抗がん剤治療を行うことになったのです。
この抗がん剤治療がいかに凄まじいか、
「可愛らしい温もりのある筆致ながら、『抗がん剤治療』という底知れぬ恐ろしさと哀しさを深く表現して見事です」
ペリリューで生き残り、さらに生きようともがく兵士たちの心と体を描写できたのは、がん治療ゆえだったのでしょう。
104ページ。高齢の病室仲間との会話です。
「ひょっとして食事のにおいがダメでここに?」
「そーです。そちらもですか?」
「そーです」
「抗がん剤ですよね。何、使ってるんですか?」
「え、種類ですか? えーと確か・・・
プレオマイシンと
シスプラチンと
エトポシドとかって・・・」
(中略)
「シスプラチンの原料ってさ、プラチナなんだよ。あの金属のプラチナ」
「なんだよ!! プラチナって。そんなのっがん治す前に体ぶっ壊れて当然だろっ!!」
◎抗がん剤の真実を学びて読みましょう
本書は抗がん剤治療の「患者サイドからの実態」を見事に描いています。
読めば、「やりたくない」と誰しも思うでしょう。そこで「ではどうするか?」「医者の言いなりにならないためには?」と考えれば、光明が見えてきます。
まずは近藤誠医師の情報開示。「固形がんには抗がん剤は効かない」。そして「抗がん剤でがんは治せない」。
もっとも大切な情報は、「抗がん剤は発がん剤」であり、家族をがんにするリスクがあることでしょう。
「さよならタマちゃん」のおう吐シーン、排便シーン、愛妻とのスキンタッチ、愛犬とのじゃれ合いにも、がんを移すリスクがあったのです。
「看取り先生の遺言2000人以上を看取った、がん専門医の『往生伝』」(奥野修司著、文春文庫)
2000人を看取り、自分もがんで若死にした岡部医院の院長の遺言は必読です。
<抗がん剤自体に発がん性があるのに、そのことが最近まであまり意識されてこなかった。(中略)私と一緒にがんを手掛けてきた同僚は両手で数えられないほど亡くなったが、ほとんど”がん死”である。がんの治療医だから、抗がん剤を吸い込んだのだろう。
かつて病棟の看護師が抗がん剤を扱っていたことがあった。そのとき、霧状に飛散した薬剤を吸い込んだ看護師の尿から、遺伝子が変化した物質が高濃度に出たり、流産率が高いといったデータが海外で発表された。そのことが問題になってから、今はマスクや防護服で医療者を守り、安全キャビネットといわれる装置で調剤して病室に届けるようになったが、患者のことは今でもまったく考慮されていない>
「さよならタマちゃん」に描かれたのは、「患者のことはまったく考慮しない」大学病院の抗がん剤治療の実態でした。岡部院長の言うとおり。
<抗がん剤を投与されたら、抗がん剤が混じった汗が滲み出てくるが、その患者が孫を抱っこしたとき、孫との接触を通して抗がん剤が孫の皮膚から吸収されてしまうおそれがある>
少なくとも孫を抱っこするときは長袖を着て手袋を二重にしないといけない。そうでなければ、小さい子供と接触すべきでないのだ>
2人に1人ががんを告げられる日本、一度は目を通しておくべき本であり、おもしろいノンフィクションです。
奥さんとの愛が深まってゆくプロセスも、感動的でした。