橋本愛(20)主演映画「バースデーカード」(22日公開、吉田康弘監督)の完成報告会見が6日、都内で行われ、橋本、父母役のユースケ・サンタマリア、宮崎あおいらが出席した。

 若くして亡くなる母(宮崎)が、20歳の誕生日まで残したバースデーカードを通し、成長する子供たち姿を描いた作品。橋本は設定上、母役の宮崎との共演が1場面だけ。「『会えねえじゃん』と思いました」と、冗談交じりに悔しさを口にした。それだけに、共演場面は特に大事にしていた。「いいシーンにしたいと集中していた。(感想が)気持ち悪いですけど、初めて至近距離で見た宮崎さんは、手がすごくきれいだった。(劇中で)編み物や物作りをしてるけど、繊細な愛情を感じる手をしているなと思った。その姿を見て自然と涙が出てくるほど」と、感激の瞬間を振り返った。

 宮崎も、橋本に対しては同じ思いだった。橋本が父役のユースケと言い争う場面では、「母がいないことで揺れる娘の思いで、そのシーンが好きだった。面と向かってお芝居して、その揺れを感じてみたかったな」と話した。

 橋本が「ユースケさんがお父さん役と聞いた時、この映画の性格がよく分かって、明るい前向きな映画の方向性なんだろうなと感じた」と言う通り、末っ子役の須賀健太を含む4人家族の中では、ユースケがムードメーカーだった。この日のユースケも「自分が出てなくても見たい。2回見るなんて、最近だと『シン・ゴジラ』ぐらい」と、他のヒット作を絡めてPR。大事な人へのメッセージを求められると、「弟が結婚するんですよ。おめでとう! (結婚式の)司会もやってやるよ。受け付けも」と私的な祝福の言葉を送り、笑わせた。

 ほか主題歌を担当した木村カエラ、吉田監督が登壇した。