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Windows Vista、サポート終了の2017年4月11日まで半年を切る

Office 2007のサポート終了は約1年後

 Windows Vista Service Pack 2(SP2)の延長サポートが終了する2017年4月11日まで残り半年を切った。

 サポート期間が終了すると、セキュリティ更新プログラムの提供が終了してしまうため、OSに脆弱性があった場合は、非常に危険な状態となる。特に業務などでWindows Vistaを使い続けている場合には、環境移行の準備が必要と言える。PCのOSを変更するには、有償でOSをアップデートする必要があるが、Windows Vistaが搭載されたPCであれば、すでにかなり古い機種がほとんどとなるはずであり、買い替えも考慮すべきだろう。

 なお、Windows Vistaのサポートをすでに打ち切っているアプリもある。例えば、ウェブブラウザー「Google Chrome」は、2016年4月に提供された「Chrome 50」を最後にWindows Vistaのサポートを打ち切っている。また、Adobe Systemsが提供するPDF閲覧アプリ「Acrobat X」「Adobe Reader X」は、2015年11月にサポートを終了、次バージョン「Acrobat Reader DC」「Acrobat DC」では、Windows Vistaでの動作がサポートされていない。

 MicrosoftのWindows製品におけるサポートポリシーは2012年2月に改訂されており、ビジネス向けエディション(Windows Vista Business/Enterprise)、コンシューマー向けエディション(Windows Vista Starter/Home Basic/Home Premium/Ultimate)を問わず、メインストリームサポート期間が最低5年間(または次期製品の発売日から2年間)提供され、その後5年間(または次々期製品の発売日から2年間)は延長サポートが提供される。

 メインストリームサポート期間中には、仕様変更や新機能を追加する修正プログラムや、無償のサポートが提供されるが、延長サポート期間にはセキュリティ更新プログラムのみ提供され、サポートも有償となる。

 サポート期限については、次のService Packがリリースされてから24カ月後までとも定められているため、Service Pack未適用のWindows Vistaは2010年4月13日に、Windows Vista SP1のサポートは2011年7月12日に、すでに終了している。

 さらに、2009年4月29日に提供が開始された最新のService Packを適用済みのWindows Vista SP2についても、メインストリームサポートは2012年4月10日にすでに終了しており、現在は延長サポートフェーズ。これがあと半年で終了するというわけだ。

 なお、Windows Vistaの後継にあたるWindows 7のメインストリームサポートは2015年1月14日にすでに終了しており、2020年1月14日には延長サポートの終了が予定されている。

 Windows 8は、Servece Pack相当のアップデートにあたるWindows 8.1の登場から24カ月後の2016年1月に、すでにサポート期間が終了している。Windows 8.1は、メインストリームサポートが2018年1月9日に、延長サポートが2023年1月10日に終了する予定。

 恒久的なアップデートが提供されるとの情報もあり、「最後のWindows」とも呼ばれるWindows 10については、現時点ではメインストリームサポートが2020年10月13日に、延長サポートが2025年10月14日に終了する予定と、Microsoftでは公表している。

 Office製品については、「2007 Microsoft Office Suite Service Pack 3」のメインストリームサポートは2012年10月9日に終了、延長サポートが2017年10月10日に終了する。

 Office 2010 SP2は、メインストリームサポートが2015年10月13日にすでに終了。延長サポートは2020年10月13日に終了する。

 Office 2013 SP1は、メインストリームサポートが2018年4月10日に、延長サポートが2023年4月11日に終了する予定。Office 2016は、現時点ではメインストリームサポートが2020年10月13日に、延長サポートが2025年10月14日に終了する予定と、Microsoftによりアナウンスされている。