YouTube、モバイルアプリにも対応したCTA機能「終了画面」をローンチ!押さえておきたい4つのポイントとは

写真拡大 (全4枚)

YouTube動画の視聴中または視聴後に、他の動画や関連サイト、チャンネルなどに誘導する方法としては従来、カードやアノテーションが多く使われてきましたが、このたびローンチされた新機能「終了画面」では、より簡単な設定操作で、効果的に動画視聴後のアクションを促すことができます。

画像参照元:YouTube Creator Blog

まずは、「終了画面」の大きな特徴をご紹介します。

設定できるのは動画の最後の5〜20秒

「終了画面」は従来のアノテーションやカードのように、動画の途中で表示させることはできません。あくまで動画視聴後(最後の5〜20秒)に特定のアクションを促すための機能であると認識しましょう。
「終了画面」として表示する要素は以下の4種類から選べ、16:9のアスペクト比であれば、最大4つの要素を追加することができます。

  • 動画または再生リスト
  • チャンネル登録
  • 承認済みウェブサイト
  • (別の)チャンネル

モバイルデバイスにも対応

「終了画面」の見え方は、従来のアノテーションに似ているとも言えます。しかし、アノテーションはPCのみ対応だったのに対し、「終了画面」はPCウェブでもモバイルアプリでもほぼ同じ見え方、機能を備えています。
なお、「終了画面」を設定すると、アノテーションは使えなくなります(終了画面の設定をオフにすれば、アノテーションは再開されます)。

設定方法

「終了画面」は、動画の管理画面にある「終了画面とアノテーション」タブ内で設定できます。イチからカスタマイズして設定できますが、さまざまなタイプのテンプレートが用意されているほか、他の動画ですでに設定した「終了画面」の情報をそのままインポートすることも可能です。

詳しくはYouTubeヘルプをご覧ください。

気をつけたい4つのポイント

今後、新しい動画を企画制作する時は、この「終了画面」を考慮することが求められていくでしょう。その際に気をつけるべきポイントを4つ挙げておきます。

1. 動画本編とは連動させない

要素の配置場所は任意で決めることができますが、PCとモバイルとでは表示位置が微妙に変わる可能性があるため、画面上の特定の要素を指し示したり、動画背景と厳密に連動するような設計は避けた方が無難です。

2. 表示サイズを考慮

現在、各要素の表示サイズは決まっているため(「動画または再生リスト」についてはある程度サイズ調整が可能)、それらを考慮して、動画のエンディングのデザインを考える必要があります。例えばエンディングでブランドロゴを中央に大きく配置すると、要素が重なってしまう可能性があります。

3. サムネイルを工夫

「動画また再生リスト」を選択した場合、その動画で設定されているサムネイルがそのまま使われることになるため、今後はサムネイルの重要性がさらに高まることになります。既存の動画でもサムネイルを変更することは可能なため、統一のデザインフォーマットにするなど、サムネイルの最適化を図りましょう。

4. 「終了画面」のための尺設計

「終了画面」の要素は動画の最後の5〜20秒間にしか表示させることができないため、それを考慮してエンディングの尺を決めましょう。すなわち、例えば要素を4つ表示する場合、視聴者がそれらの内容を理解し、選択するためには、ある程度の時間が必要であり、それらを想定した尺の設計が必要です。

▽ 「終了画面」をうまく設定している事例(実際の動画はコチラ)

YouTubeを使って動画マーケティングを展開する企業は、いずれ終了となるアノテーションに代わる機能として、早いうちに「終了画面」を使いこなせるようになっておいた方が良さそうです。

なお、「終了画面」機能は今後もブラッシュアップされていくとのことです。今回ご紹介したスペックはあくまで現時点の情報ですので、最新情報をキャッチアップしていきましょう。