新レッツノート発表! 日本のPC事業が低迷するなか、価格が高くても売れている、5つの理由とは

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パナソニックは、モバイルノートPCレッツノート」2016年秋冬モデルを2016年10月14日より発売予定だ。
今回、「SZ6」「RZ6」「LX6」シリーズは、最新の第7世代インテル Coreプロセッサーを搭載し、高性能が必要なユーザーニーズに応える。またワイヤレスWANモデルでは、LTEの通信速度を従来の3倍の300M bpsに向上し(SZ6/RZ6)、より高速なデータ通信を実現した。

富士通がPC事業をレノボと統合する方向で調整を進めているとの報道があり、日本のパソコン事業は低迷が続いている状況にある。
各社が低価格ノートPCに注力する中、パナソニックレッツノートは高価格なモデル中心という戦略を押し通している。

なぜ、パナソニックレッツノートは、高くても売れているのだろうか?
その理由を紐解いてみよう。

■高くても売れる、5つの理由
レッツノートが高くても売れる理由として、「軽量」「長時間」「頑丈」「高性能」「カスタマイズ」の5つがあげられる。

●理由1:軽量にこだわる
ノートPCの利点は、どこにでも持ち歩けること。
だからこそ、本体の軽さは、重要ともいえる。本体が重jければ、それだけで持ち歩くことはできないからだ。

レッツノートは全シリーズを通して「軽さ」を目指している。しかも、単に軽いだけでなく、実用性を備えた軽さだ。

たとえば、RZはキーボードを備えた2in1モデルで、重さは約745gだ。
しかも、USB端子×3、有線LAN端子、外部ディスプレイコネクター(アナログRGB ミニDsub 15ピン)、HDMI出力端子、SDカードスロットなど、高い拡張性も兼ね備えた上での重さ約745gを実現しているのだ。

軽さだけを追求するなら、コネクタ類を減らし、USB Type-Cポートをひとつを搭載するという方法もある。
しかし、それでは、外出先での様々な状況に対応しきれない。実用性を重視するなら、拡張性を犠牲にしては意味がない。
そこで、各種の端子などの拡張性を搭載した上で軽量化が図られている点が大きなメリットとなっている。


●理由2:長時間の利用にこだわる
屋外でノートPCを使うユーザーの悩みは、バッテリー駆動時間だ。
軽量モデルのノートPCは、搭載バッテリーも小型になることが多い。屋外では短時間しか使えないモデルもある。

しかし、レッツノートは違う。
もっとも軽いRZでも、バッテリーのエコノミーモード(ECO)無効時で約11時間も動作する。
半日持ち歩いても使えるだけのバッテリー駆動時間といえる。


●理由3:頑丈さにこだわる
屋外などに持ち出すノートPCだからこそ、壊れてしまわない頑丈さが重要になる。
持ち歩いて本体が破損したり、ハードディスクが破損したり、故障しては仕事の役には立たない。

レッツノートは、天面と底面全体に100kgfの力と振動を加える、加圧振動試験をクリアしている。
ボンネット構造の天板や、衝撃緩衝材で保護されたハードディスクなど、レッツノート独自の「頑丈設計」は、満員電車での圧迫や揺れにも耐えうる強さを実現しているのだ。

●理由4:高き処理能力にこだわる
軽量化、低価格化は、消費者には嬉しい反面、ノートPCの処理能力を低下させる要因の一つでもある。
特にビジネスシーンでは、扱うデータも大きいため、高い処理能力が求められることが多い。
基本性能が低いと、仕事をスムーズに書影できないケースも発生してしまう。
そうしたことがないように、レッツノートは、最新のCPUやハードウェアを採用し、ビジネスシーンでも困らない性能を確保している。

●理由5:カスタマイズにこだわる
使い勝手のよいノートPCとは、自分の使い方に和せられる柔軟性がポイントとなる。
レッツノートは、CPU、メモリーやストレージの容量、プレミアム天板などを、自分の好みに合わせてカスタマイズもできる。

メーカー直販のプレミアムモデルでは、店頭販売モデルにはない下記のサービスが負荷される。
・プレミアム天板の選択
・3年特別保証プレミアム(盗難まで対象)
レッツノート・クリニックプレミアムサービス
・データ復旧サービスの費用を助成

レッツノートの価格は、確かに高い。今回の新製品も低価格モデルはない。
しかし、価格が高くても売れるだけの理由が、そこにはある。

ノートPCが不振のなか、パナソニックは生き残っているのは、そうした王道の選択のためかもしれない


ITライフハック 関口哲司