「妊活」というと、女性側の問題としてクローズアップされがちですが、男性も知識をつけることが必要です。

ゲンナイ製薬が、20〜29歳の男性1000人を対象に「20代男性の妊活に関する意識調査」をインターネットリサーチで実施したところ、20代男性の3人に2人が「妊娠しやすいタイミングを知らない」ことがわかりました。

妊娠の確率も高く見積もりがち?

調査結果によると「妊娠しやすいタイミングは排卵日の当日ではなく、2日前から前日であること」の認知率は33.1%、知らなかった人は66.9%でした。

避妊しない場合、排卵に合わせた一度の性交渉で妊娠する確率はどのくらいあると思うかを聞いたところ、「100%」が4.8%、「80〜100%未満」が12.5%、「60〜80%未満」が24.5%、「40〜60%未満」が23.9%、「30〜40%未満」が13.5%、「30%未満」が20.8%となりました。

健康な男女が排卵に合わせて行う一度の性交渉で妊娠する確率は、およそ15%と言われています。実態よりも妊娠の確率を高く見積もっている人が多いことがわかりました。

加齢で精子も老化

また、不妊や妊活についての知識を提示し、知っていたか聞いたところ「避妊をせずに、夫婦生活を送る中、1年以上妊娠しない状態を『不妊症』という」の認知率は24.1%、一方、知らなかった人は75.9%でした。

「不妊症の約半数(48%)は男性に原因があること」の認知率は29.4%、知らなかった人は70.6%。「女性が年齢を重ねると、妊娠しづらくなること」の認知率は79.3%、知らなかった人は20.7%だったのに対し、男性が年齢を重ねると、妊娠しづらい(させづらい)精子になること」の認知率は61.0%、知らなかった人は39.0%、「男性の禁欲期間が長過ぎると、妊娠しづらく(させづらく)なること」の認知率は29.4%、知らなかった人は70.6%という結果に。

加齢によって女性が妊娠しづらくなることの認知率よりも、加齢によって精子が老化し、妊娠しづらく(させづらく)なることの認知率が低いようです。

妊娠や不妊と言うとどうしても女性の立場から語られがちですが、男性も自分事として関わることで意識は変わってくるのではないでしょうか。

(編集部)

【調査概要】
実施機関:ネットエイジア株式会社
調査名:20代男性の妊活に関する意識調査
調査対象: ネットエイジアリサーチのモニター会員を母集団とする20〜29歳の男性
調査期間:2016年8月31日〜9月2日
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:1000サンプル
(有効回答から20代前半・20代後半が均等になるよう1000サンプルを抽出)