橋之助、25分間で「不徳の致すところ」8回 不倫報道受け会見

[ 2016年9月15日 05:30 ]

神妙な面持ちで会見をする中村橋之助

 歌舞伎俳優の中村橋之助(51)が15日発売の週刊文春で不倫疑惑が報じられることを受け14日、都内のホテルで報道陣約100人を前に会見した。歌舞伎の大名跡「八代目中村芝翫」襲名披露興行を10月に控えてのスキャンダル。橋之助は「ただただ私の不徳の致すところ」と何度も繰り返し、妻でタレントの三田寛子(50)に対し「申し訳ない」と言葉を詰まらせた。

 黒っぽいスーツ姿で会見場に現れた橋之助は少し目が赤く、緊張からか額には汗がにじんでいた。不倫関係があったのか聞かれた橋之助は「私の不徳の致すところ」と否定しなかった。その後も「不徳の致すところ」という言葉を25分間の会見中に8度も繰り返した。

 週刊文春によると、女性は京都の人気芸妓(げいこ)でテレビにも出演するなどタレント活動も行っているという。初めて出会ったのは約20年前で歌舞伎を支える京都の関係者の一人として知り合った。橋之助によると、妻の三田も女性のことは認識していた。

 女性は8月下旬、1週間の間に数回上京。その間に3度、橋之助とホテルで会ったという。「最近よく会っていたのか?」という質問に「襲名のこととかいろいろとご尽力をいただいたので…」としどろもどろになりながらも否定はしなかった。また橋之助は襲名興行の成功祈願のため、三田が見つめる中、先月29日に東京・浅草寺で「お練り」を行った。女性も沿道の人たちに交じって見学していた。橋之助は「呼んでいません。いらっしゃるのも知らなかった」と釈明。女性と今後も会うかどうかについて「京都の関係者の方々にはお世話になっていますので」と明言を避けたが「ホテルで会うことは二度とない?」という質問には「もちろんです」と断言した。

 今回の件はすでに三田へ報告。「きつく、きつく叱られた。時間を忘れるぐらいだった」と語った。三田は「大名跡を継ぐことについて、認識はあまりにも足りなかったんじゃないですか」と“梨園の妻”らしく取り乱すことなく叱咤(しった)。「興行のために時間を忘れて走り回っている家内に対して申し訳ない」と橋之助は言葉を詰まらせた。

 女性関係も芸の肥やし、とも言われる歌舞伎の世界。しかし橋之助は「夫婦の中でそういう認識はない。10月から始まる襲名興行へ向け、夫婦ともども頑張っていきたい」と語った。

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