原記者の「医療・福祉のツボ」更新。相模原の事件を受けて、緊急の番外編です。現時点で、精神障害による犯行と決めつけることは時期尚早であること、私たちの社会の中に存在する差別の思想と向き合い、しっかり闘っていくことが重要だというこ... fb.me/2lDWDFhRJ
2016-07-29 08:41:54相模原障害者施設殺傷事件の報道について マスコミ各社に緊急要望 bit.ly/2a1US7Z これを機に精神障害者への偏見が再び強まったり、収容主義や予防拘禁が叫ばれたりするようなバックラッシュが起こらないことを強く願います。そういう問題じゃないんで。
2016-07-26 22:24:13措置入院の見直しよりも現在の医療観察法とセットとなった一貫性の乏しい運用体制を改善すべきでは。前者は精神保健福祉法だから法体系がそもそも違う。年々減少傾向にある措置入院制度がしぶとく残っているのは、私立精神科病院の存続とか専門医制度との兼ね合いじゃないの?と勘ぐりたくなる。
2016-07-29 01:53:07措置入院が、殺害予告だけでなされているのも何やらキナ臭い。措置の判定基準は「自傷他害の怖れ」だから間違いではないにせよ、予防拘禁的なニュアンスを強く感じる。少なくとも僕の経験では、実際に自傷他害をやらかして24条通報されてから措置決定、という流れが一般的。最近の傾向なのかな。
2016-07-29 01:54:33うかつな強制入院が犯罪の背中を押した例としては、2000年の西鉄バスジャック事件がある。相模原の事件でも措置入院がどう影響したかはしっかり検証すべき。入院が彼を家族や友人からいっそう孤立させ、犯行の決断を促した側面はなかったか。
2016-07-29 01:55:25うかつな強制入院が犯罪の背中を押した例としては、2000年の西鉄バスジャック事件がある。相模原の事件でも措置入院がどう影響したかはしっかり検証すべき。入院が彼を家族や友人からいっそう孤立させ、犯行の決断を促した側面はなかったか。
2016-07-29 01:55:25自らが精神障害者になってしまったという自己疎外的な意識が、弱者排除的な意識とどこか通底していた可能性はないか。「ならず者の最後の砦が愛国心」であるのと同じ意味で、疎外された弱者の最後の待避場所が優生思想という可能性は十分にある。
2016-07-29 01:58:27あ、あと精神科医に犯罪の予測やら再犯防止を期待するのはだいぶお門違い。思うに犯罪予知にはほとんど地震予知並みの原理的困難さが伴うので、入院期間は危険性の有無ではなく犯罪の重大さに比例した刑罰的なものにならざるを得ない。少なくとも症状の消失=犯罪可能性の消失という判断は素朴すぎ。
2016-07-29 01:59:30今後精神鑑定がなされたとしても、過去の重大事件の判例に基づくなら、心神喪失で減刑される可能性は低い。遺族感情(真実が知りたい)への配慮としても、彼がどんな心的現実を生きていたかを詳細に聴取する必要がある。
2016-07-29 02:00:38拘留が長期化すると松本智津夫のように拘禁反応などで状態像が激変し、聴取が困難になる。中井久夫いわく、精神鑑定は「エビのおどり食い」。
2016-07-29 02:00:46「愛国心とは、ならず者達の最後の避難所である」(サミュエル・ジョンソン)。有名な言葉かと思ったら、意外と知られてないんだな。
2016-07-29 10:29:03「生きる価値のない障害者は死ね」は顰蹙を買っても、「娘を暴行した犯人は俺の手で殺す」はけっこう喝采される。クレイジーさ加減では五十歩百歩。つまり「生きる価値の判定可能性」と「価値に応じた生の切り捨て可能性」を確信するという狂気。 twitter.com/megumix1972/st…
2016-07-30 09:26:32何かを「できる」「できない」とか、生きる価値があるとかないとかをだれが判断するのか。合理性を求める思想になれば、その範囲はどんどん広がってとめどもなくなる(30日東京新聞) pic.twitter.com/5eSc17DTbc
2016-07-30 08:42:02そもそも「生きる価値」という発想そのものが優生思想に親和性が高い。「死すべき悪」が存在するという勧善懲悪主義も、「自分は生きる価値がない」という自傷的自己愛も、「障害者は生きる価値がない」という発想もぜんぶ地続き。社会的許容度の違いはあってもね。
2016-07-30 09:27:53そもそも価値判断に合理的根拠などないことはミュンヒハウゼンのトリレンマが示すとおり。価値を根拠づけるのは「いまここで生きている人間」以外にない。つまり価値を創造し根拠づけるのが人の生である以上、生の価値判断は原理的に不可能。
2016-07-30 09:35:27