短編と言えば太宰治?いやいや、 血みどろ『ミッドナイト・ミートレイン』から、やなせたかしの『3分間劇場』、そして『名人伝』まで、短編集のスゴ本オフ

2016年7月23日。渋谷のHDEさのオープンラウンジをお借りして開催した「短編集のスゴ本オフ」の実況まとめです。
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根岸智幸 @zubapita

短編集のスゴ本オフ。実況を始めます。 #スゴ本オフ

2016-07-23 13:29:48
根岸智幸 @zubapita

主催のダインさん。凄く悩んだんで、気になったのは全部持ってきました。まずド定番。短編と言えばこれ。伝奇集』ボルヘス(岩波文庫)。ラテンアメリカのマジックリアリズムってあるけど、日常と狂気って実はループしているんじゃないか? とにかく面白い。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:29
根岸智幸 @zubapita

(承前)続いて『悪魔の涎(よだれ)』コルタサル(岩波文庫)/ボルヘス好きなら絶対ハマれる。見る物と見られる。『Carver's Dozen レイモンド・カ-ヴァー傑作選』レイモンド・カ-ヴァー(文春文庫)。人生のやさしさがいっぱい詰まっている。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:31
根岸智幸 @zubapita

(承前)寝る前に読むと、オススメは「大聖堂」と「ささやかだけど、役に立つこと」。続いて。太宰治の傑作選。「葉桜」と「満願」の2編は読むべし。短編は人生の一部を切り取っているけど、その前後凄く気になる。なんでもない話だけど、幸せが詰まっている。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:33

【修正】寝る前に読むと、→寝る前に読むこと。

根岸智幸 @zubapita

(承前)続いて、『ミッドナイト・ミートトレイン』クライヴ・バーカー(集英社文庫)。表紙からしておどろおどろしい。ホラー小説ではなく、スプラッタ小説。あまり怖くない。血ドバーがお好きな人に。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:35
根岸智幸 @zubapita

(承前)『進撃の巨人』を通常サイズの人間をシバリ合わせて作ったらどうなるか? 読む迫力が詰まっている。次に『若い読者のための短編小説案内』村上春樹(文春文庫)。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:37
根岸智幸 @zubapita

(承前)村上春樹がどんなつもりで短編を書いているのか? どんな風に本を読んでいるのか? そのカラクリがあかされている。しかし。読んだ人間には真似できないだろうという感じがする。最後に『秒速5センチメートル』新海誠(角川文庫)。アニメ映画のもベライズ。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:39
根岸智幸 @zubapita

(承前)泣ける人は泣ける。これを見ると完璧な恋というのは呪いだな、と思って小説を読んだら救われた。作者はアニメの監督の新海誠本人。アニメとちょっとだけ話が違っているので読むと楽になれた。必ず、見た後に読んで欲しい。(了) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:43:40
根岸智幸 @zubapita

次は、もうひとりの主催。yasuyukiさん。『鉄道員(ぽっぽや)』浅田次郎(集英社)。「悪魔」という短編があるけど、ブラッドベリにも悪い奴が出てくる短編がある。ヒッチハイカーをひろった運転手が「あなたは究極の悪があると思いますか?」と言われる。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:50:02
根岸智幸 @zubapita

(承前)そのヒッチハイカーを放り出して、また別の女の子を拾うとまた同じことを言われる。次にCD。プリンスが名前を捨ててマークにしただけのときの3枚組CD「emancipation」。聞いたことないひとはずぃ。(了) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:50:03
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

シンタローさん。短編集のメリットは、「たくさん読める」「アイディア勝負が楽しめる」「手軽に読了感が得られる」がある。そのすべてが得られるのが、『極短小説』。ホラー、サスペンス、SF、ラブロマンス、お題は何でも結構。唯一のルールは55語で完結させなければならない。 #スゴ本オフ

2016-07-23 13:54:45
根岸智幸 @zubapita

3人目。シンタローさん。短編小説の魅力は多くの作品を読めることと、多くのアイデアに触れられることと、読了感をすぐに味わえること。そこで、『極短小説』カリフォルニア州サン・ルイス・オビスポの週間新聞〈ニュータイムズ〉の読者達(新潮文庫)。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:57:13
根岸智幸 @zubapita

(承前) 1987年、週間新聞〈ニュータイムズ〉にて始まった、55wordで小説を書くコンテストをまとめたもの。ウィットが効いている。書き慣れた作家によるものではないので、先を読めない面白さがあるけど、いっぽうで意味が理解できない人も。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:57:15
根岸智幸 @zubapita

(承前)胸くそ映画『ファニーゲーム』がありますが、その小説版ともいうべき『独白するユニバーサル横メルカトル』平山夢明(光文社文庫)。気分が悪くなるために読むためのような小説。ただし、一度に読み過ぎるとうつになるのでご注意。(了) #スゴ本オフ

2016-07-23 13:57:17
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

@Dain_sugohon 「ファニーゲーム」のような、観たことを後悔する映画を胸糞映画というように、『独白するユニバーサル横メルカトル』は胸糞小説。読み終わると人としての大事な何かを喪失した気持ちになる。一度に大量に読むと軽い鬱を起こす可能性があるので要注意。 #スゴ本オフ

2016-07-23 14:06:40
スゴ本の中の人 @Dain_sugohon

@Dain_sugohon エログロホラー要素満載の『眼球奇譚』のうち、「特別料理」が大好物。テーマが「悪食」、うっかりゴキブリを食べてしまった人の話が面白い。ゴキブリを食べた嫌悪感というよりも、「俺いまゴキブリを食べてしまった」という実感が冷めてていい。 #スゴ本オフ

2016-07-23 14:08:18
根岸智幸 @zubapita

4人目。ナカガワさん。映画『ファニーゲームUSA』私、これ好きです。犯人の顔がカッコイイのがポイントなんじゃないか。ドラマっていかにも悪役って顔をしているけど、これは犯人の2人がカワイイ顔をしていて、カメラ目線で話してくる。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:17:55
根岸智幸 @zubapita

(承前)この2人がアタシのためにこの家族を陵辱してくれているんじゃないかと勘違いしてしまう(笑)。次に本『綾辻行人エログロホラーの要素が詰まった短編集。各短編は独立しているけど、ゆいちゃんという名前の女の子が必ずでてくる。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:17:57
根岸智幸 @zubapita

(承前)ゆいちゃんがレストランのオーナーである「特別料理」という一遍が好き。テーマが悪食。Gがカレーに紛れ込んでいるのを食べてしまったことを醒めた喜びで表現したりする。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:17:58
根岸智幸 @zubapita

(承前)ホラーやグロを喜ぶのってこのGを食べてそれを実感するのに近いのじゃないかと思いました。2冊目。江國香織のエッセイ『泣く大人』(角川文庫)。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:18:00
根岸智幸 @zubapita

(承前)私の最近の悩みが、子供の頃に無償で導いてくれた人達がいつまでもいてくれるわけでないことに気がついてしまって、これが大人になることなのかな、と思ったけどやはり寂しい。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:18:02
根岸智幸 @zubapita

(承前)でも、この本を読んで、大人ならではの楽しみや贅沢が書かれていて、大人になるのも悪くないかも。エリザベス・ギルバート『巡礼者たち』。江國香織さんのエッセイの最後に紹介されていて買ったけど、読んでいて退屈だった。(続く) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:18:04
根岸智幸 @zubapita

(承前)気がついたのは、ある物語があるけど何も起こらずに終わる。私たちの日常と同じ。わざとらしいフィクションの感じがない。それが素晴らしい。登場人物がみんな自然に活きている。それに気がついたらみんな愛おしくなってくる。(了) #スゴ本オフ

2016-07-23 14:18:06
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