ブログを訪れてくださる皆様に

たいそうご心配頂いている

私の犬失恋でございますが

まあこれ、約1年前の話ですからね。

 

もちろんしばらくの間は

本気で俯きがちに生活していた私ですが

あれは夏の少し前頃だったでしょうか、

友人のポーランド人淑女に

「あのね、恋を失った時はそれを

悲しむことも大事だけど、そこから

立ち直ることも同じくらい大事なのよ」と

大書して額に入れて壁に飾りたいくらい

見事なお言葉を贈られまして

そう言われたらその通りだよな、と。

 

同席していた同じく友人のケニア人淑女も

「そうね。もうそろそろ次の恋、つまり

犬を探しに行っていい時期と思うわ」

 

そんなわけで去年の夏ごろから

ぼちぼち犬探しを

再開している私なのです。

 

保護犬収容施設からは

ちょっと足が遠のいてしまったのですが

・・・例の失恋相手犬ボブ(仮名)の

面影が強すぎてですね、その・・・

ともあれ積極的に周囲の犬情報を

求めるようになったというか。

 

施設のHPはちゃんと

定期的に確認しているのですが

施設の人も言ったように

自分の『1頭目の犬』は

しっかりしたブリーダーから

手に入れるのもアリかな、と

その後真面目に考えるようになりまして、

そうなるとまだ問題は一番最初の

『自分の好きな犬種は何か』に逆戻り。

 

犬に関しては深く反省しているらしい

わが夫(英国人)は

「もうこれはね、どんな犬だって

僕は受け入れますよ、君が選ぶなら」

 

あら、そう?

 

ボブと出会って以降の

私の最愛犬種は『スタッフィ―』こと

スタフォードシャー・ブルテリア

(Staffordshire Bull Terrier)』、

とも思ったのですが

「でもボブはあくまでスタッフィ―の血が

濃く入ったと思われる雑種、だしな。

彼のあの私を虜にした気質が

スタッフィ―由来とも限らんし」

 

「・・・妻ちゃん、僕は君が選ぶ

どんな犬でも受け入れる覚悟ですけど、

でも出来ればもう少しこう体に毛のある

犬らしい犬というかそういう犬を・・・」

 

まあ確かに手触りがヌルッとした

犬というのもね、あんまりね。

 

 

 

 

「極短毛(スムースコート)の犬は

ニオイがきついという説もあるしな。

長毛(ロングコート)の犬は

抜け毛がすごいことになるとも言うけどな」

 

「妻ちゃん、僕の知人に某スパニエルの

優良ブリーダーがいますけど、

あの人に声をかけてみましょうか」

 

 

 

 

「うーん、スパニエルはちょっと

私の趣味とは違うんだよな・・・」

 

「隣人の飼っているボーダーコリーの雌が

次に生む子犬をもらう、というのは?」

 

 

 

 

「ボーダーコリーはなあ・・・

本来インドア派の私にとっては

ちょっと活動過多っぽんだよなあ・・・」

 

話し合いの結果、私が結局

『犬種』として一番憧れているのは

『ラフ・コリー』ではないか、

ということになりまして。

 

 

 

 

「別名『ラッシー・コリー』ですね。

それは『名犬ラッシー』の影響ですか」

 

 

 

 

私は実はその映画は見ていなくて、

そうなるとどこがこの憧れの源泉なのだろう、と

じっと己の過去を振り返ってみたところ、

もしかするとこれは手塚治虫

『鉄腕アトム』の『ホットドッグ兵団』が

すべての始まりなのかもしれないな、と。

 

 

 

 

ヒゲオヤジの号令に従って

跳び箱を軽々と飛び越える

あの白くてふさふさした犬の美しさ。

 

「あの犬は何て犬だろう、と

図書館で『犬の図鑑』を調べて

きっとこの犬だ、なんて素敵なんだ、と

ぽーっとなっていたんだよ、そういえば。

でもラフ・コリーは大型犬ってことだったから、

その代替案として中型犬のシェルティ、

すなわちシェットランド・シープドッグを

飼えるものなら飼いたいなあって

小さなNorizoちゃんは願っていたんだよ。

そういえばシェットランドって

スコットランドの島じゃないか。

これも何かのご縁と言うことだろうか?」

 

 

 

 

「ラフ・コリーが賢い犬だってことは

有名ですけど、そのシェルティとやらは

気質的にはどんな犬なんですか?」

 

「私が子供の頃に東京で見かけた感じだと

お利口な子が多かった印象だよ。

大学時代の友人のお宅でも飼われていてさ、

可愛くて賢くて懐っこくて素晴らしい犬だったね!

うん、シェルティはいいかもしれん」

 

ならば善は急げ、と私と夫は

実物のシェルティを間近で観察するために

某ドッグ・ショウに足を向けたのでありました。

 

続く。

 

 

それにしても『ホットドッグ兵団』は

手塚作品傑作中の傑作で間違いなし

 

いいなあペロ

 

いいなあヒゲオヤジ

 

わかるあなたもわからぬあなたも

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