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ハリル監督 GK合宿を決断!ユーロ観戦で世界と守護神の差痛感

[ 2016年7月16日 05:30 ]

GK強化計画に乗り出すことが分かった日本代表のハリルホジッチ監督(左)

 日本代表がU―19世代以上のGKを集めた国内合宿を実施する方針を固めたことが15日、分かった。10月下旬に2、3日間の日程で調整している。欧州選手権を視察したバヒド・ハリルホジッチ監督(64)が世界とのGKレベルの差を痛感して開催を決断。就任が決まったエンベル・ルグシッチ新GKコーチ(55)を中心に守護神を集中的に強化する。

【日本代表日程】

 欧州選手権に感化されたハリルホジッチ監督がGKの強化に乗り出す。20年東京五輪世代のU―19日本代表、リオ五輪世代のU―23日本代表、W杯アジア最終予選を戦うA代表の3世代の守護神を集めた短期合宿の開催を決断。各世代5人前後を招集して、計15人程度の規模となる見通しだ。10月下旬に2、3日間の日程で調整しており、15日に都内で開催されたJリーグ強化担当者会議で提案された。

 関係者は「監督は欧州選手権でGKのレベルの高さを実感したようだ」と説明した。ハリルホジッチ監督は欧州選手権で20試合以上を直接視察。優勝したポルトガル代表のルイ・パトリシオ(スポルティング)、ドイツ代表のノイアー(バイエルンM)ら世界的GKと、日本人GKとの実力差を痛感した。守備範囲、1対1、反応、足元の技術など全ての面でレベルアップの必要性を感じ、異例の合宿に踏み切る。

 日本代表は7月末で契約を満了するリカルドGKコーチに代わり、ハリルホジッチ監督と同じボスニア・ヘルツェゴビナ出身のルグシッチGKコーチを招へい。霜田ナショナルチーム・ダイレクターが「職人タイプ」と評する新GKコーチは、欧州サッカー連盟の指導者ライセンスを保持。世界基準の視点で、日本の守護神を強化する。

 Jリーグでも韓国人GKの台頭が目立つなど、日本人GKは外国人に押され気味だ。世界レベルのGKの育成は日本サッカー界の課題であるだけに、新たな試みとなるGK合宿に懸かる期待は大きい。6大会連続のW杯出場、そして18年W杯ロシア大会での上位進出に向けたプロジェクトとなる。

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