ガルパン二次創作『西絹代には許婚がいる』まとめ

なんか盛り上がったのでいろいろ続いた、 「西絹代にもし許婚がいたら」というガルパン二次創作のほぼ私用まとめです。 ガルパンで捏造の男を中心とした二次創作はかなり危険域かと思いますが、 まぁプロデューサーとか提督的なあれと思っていただければ幸いです。 続きを読む
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・おおまかな説明

笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

西絹代には許婚がいる。西家は古くから続く名家であり、いわゆるお嬢様学校である知波単であってさえその名は別格とされるほどで、家風慣習も時代錯誤と言えるものがまだ存在した。許嫁もそのうちに過ぎないと言えばそれまでである。

2016-06-23 01:10:48
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

もっとも、小学校にあがろうかという頃に初めて顔を合わせた『彼』を絹代は物静かな美男として存外気に入っていて重荷とは考えていない。いや好意を寄せていると言ってもいいし、それは彼も同じであった。現時点での二人の関係は良好と言え、この点本人たちよりも両家の両親にとってまず安心であった。

2016-06-23 01:15:54
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

ただ今の世にあって16,7の青少年が、許婚という慣習に基づく結婚とその先の生活まで具体的な想像ができているかというとはなはだ疑問であるし、特に絹代は今のところ戦車道に嗜みや学業以上の比重を傾けている始末で、色恋沙汰の花盛りの時期にありながら完全にこの手の思考を棚上げしていた。

2016-06-23 01:24:02
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

絹代が戦車に夢中であるなら、『彼』は船に夢中であった。彼は今某男子校学園艦の船舶科二年である。学園艦にあって船舶科は珍しくもないが、彼の通う艦は海軍の兵学校を前身としており、船舶科も他校のそれより細かく濃い役割と学習が課せられ、故に『船乗り』の自負が当校船舶科には漲っていた。

2016-06-23 01:34:04
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

戦車乗りと船乗りは互いに履帯に揺られ波に揺られの合間、学園艦の航路と寄港時期・場所の許す限り度々会い、顔を合わせて語り合っていたが、それは逢瀬というにはあまりに淡白であった。そんな二人の関係がゆるゆると、しかし加速度的に進み始めたのは例の「大洗女子連合対大学選抜戦」からである。

2016-06-23 01:43:20
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

年頃の『彼』が許婚のことなどムサ苦しい男子校の級友に積極的に周知するわけもなかったが、どこから漏れたのか、連日のように報道される大洗女子の廃校騒動とその顛末、その画面の片隅にいる長く黒い髪の大和撫子が『彼』のさだめられた相手だということが知れ渡ってしまったのだ。

2016-06-23 11:58:50
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

級友たちの反応は往々にして『羨ましい』というもので、『彼』にとってそれは想像の範囲にありつつも、どこか意外であった。年頃の青年として恋愛事にまるで無知というわけではない。しかし、彼が『許婚・西絹代』なるものをよりはっきりと明確に意識できたのは、この日に焼けた獣どもの手柄であった。

2016-06-23 12:08:01
盗り夫 @the_stealer

父の日、父の日か。西さんの父と許嫁殿のちちはどういう関係だろう。仕事上で有利、とかだろうか。それとも若い頃からの盟友とかだろうか。西さんのお父さんが超エライさんで、許嫁殿のお父さんがその優秀な部下とかだろうか。逆かな。

2016-06-19 10:41:06
盗り夫 @the_stealer

西さんのお父さんは内心娘をやりたくないけど、初顔合わせでボーイミーツガールして「絹代、お前が嫌なら断ってもいいんだぞ」ってくどく言うんだけど、西さんが「いえ! 機会があればまた!」とか言っちゃって、父も許嫁父にそれほど好感はないけど息子はいい男じゃないか、ってなったり

2016-06-19 10:42:24
盗り夫 @the_stealer

あぁ、明治とか大正っぽい。 「あの、結婚したら戦車道はやめさせるつもりです」とか言うお父さんに「戦車道。おおいにやられるがよろしい。これからは女性もやりたいことをやるべきです」とか、白い海軍風詰襟で背筋伸ばして笑ったりして

2016-06-12 07:09:58

思いついたらまた変更があるかもしれませんが、
そこらへんはフレキシブルに・・・

世界観に関してコメント頂いたので改めて補足しておきます。

世界観はあくまでガルパン世界準拠です。
現代にならってスマホもパソコンもあります。

許婚殿の学園艦はつまり「海軍兵学校版知波単」であって、
級友たち含めて口調や船乗り根性はこの学校特有のものです。

つまり知波単並びに西隊長と、許婚殿とその艦だからこそ成立しうる、
時代錯誤な会話や空間やシチュエーションがあったらいいな、というお話です。

もっともガルパン世界観は日常にしれっと戦時中の乗り物が混じっていたりするので、
慣習などにおいても微妙にズレがある可能性もありますが、
そのあたりも含めて二次創作ということで・・・

・許婚殿の容姿

笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

背はすらりと高く、細面の二重のまぶたに収まった目は眠たげで、帽をとった顔だけ見ると書生のようだが、船乗りとしての厚い肩がそれを支えており貧弱には見えない。鍛えた足腰と背筋が更にそれを立派に掲げて、街を歩くと目ざとい幾人かのご婦人が振り向いた。つまり有り体に言って、美男であった。

2016-06-26 23:04:25
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

もっとも街を歩くときは大抵顔を見るだけで汗の匂いがしそうな浅黒い級友どもと一緒であるので、ご婦人の方から声をかけられたということはない。一度餓えた輩が釣り餌の如く彼をダシに女学生と遊ぼうなどという作戦をもちかけたが、本人が「阿呆か」と一蹴したために頓挫している。

2016-06-26 23:12:32

大まかに「それなりの男前」です

・すべてのはじまり

笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

多分、男子校版知波単みたいなところに通ってるんだろう。 「お、例の戦車道のやつ決着ついたのか」 「うん、大変な激戦だったが、大洗女子が勝ったらしい。」 「俺も聞いたぞ。  お前の嫁も助太刀に入って、随分活躍したそうじゃないか」 「やめれくれよ まだ許嫁ってだけだ」

2016-06-12 06:55:04
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

「しかし貴様が船乗りで嫁は戦車乗りか  子供は飛行機に乗るだなんて言うんじゃないだろうな」 「だからやめてくれ 彼女に失礼じゃないか」 「やかましい。  男だてらに戦車道の雑誌を隠し持って、  彼女の切り抜きを懐に忍ばせてる貴様が、  今更何を恥ずかしがっても惚気にしかならんわ」

2016-06-12 07:02:00
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

「それは初耳だ」とか寄ってたかって生徒手帳むしりとられて出てくるのがあの黒髪美人の小さな切り抜きですよ。「あっこいつ!」「こんな美人をして『まだ許嫁』だの言いやがって!」「改めて査問だなこりゃ」「今度の寄港は大洗女子と被るらしいじゃないか」「証言が聞けるかもしれん」からのひと騒動

2016-06-12 07:11:03
笹木まる㌠C99:30日/東Q41a @sasaki666

「許嫁だから、というのじゃありません」 「私は戦車の上で凛々しく立つあなたに改めて、  見入った、いやあえて言います。惚れたんです。」 「戦車道も私は好きです。  なんやかやと悪友たちは茶化しますけど、  あなたのことを応援すると思えば屁でもありません。  あ、いや失礼・・・」

2016-06-12 07:23:19

以下雑多にいろいろ

・許婚殿がいかに許婚殿となったか

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