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メドピアはこのほど、「有給休暇はどれくらい取得できているか? 」についてのアンケート結果を発表した。同調査は5月25日〜31日、医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」会員医師3,370人を対象にインターネットで実施したもの。

有給休暇はどのくらい取れているか尋ねたところ、最も多い回答は「ほとんど取れていない」(39.6%)だった。次いで多かったのは、「2〜3割程度は取れている」(16.5%)、「1割程度は取れている」(14.4%)となっている。「5割程度取れている」「7割程度は取れている」「ほとんど消化している」は合わせて20.1%だった。

「ほとんど取れていない」と回答した医師からは、「学会参加のための休みが有休として消化されるぐらい。個人としての休みは年に1、2日」(50代、放射線科)、「人がいないので。お産はいつくるか分からない」(30代、産婦人科)、「仕事が忙しく、なかなか取れません。同僚ともども、過労死しないか心配」(40代、小児科)などの声が寄せられた。

「2〜3割程度は取れている」「1割程度は取れている」という医師の中には、学会参加と夏休みに取得している者がいた。一方で「夏休みは取れていますが、休み中でも県外にいても24時間オンコール」(40代、一般内科)というケースもあるようだ。「子どもの用事や病気などでとる」(40代、小児科)、「当直明けは有休処理して帰る」(40代、呼吸器内科)という声もあった。

5割以上取得している医師からは「毎年夏休みだけはしっかり(10日くらい)もらっています」(60代、循環器内科)、7割程度は取れている医師からは「有休消費率アップ運動が展開されている」(50代、一般内科)という意見もあった。

「ほとんど消化している医師」の中には「ほぼ100%取得。上司が取らないと部下が取りにくくなるので、自ら率先してほぼ完全消化」(50代、麻酔科)というコメントもあった。

なお、厚生労働省が平成27年10月15日に発表した「平成27年就労条件総合調査」では、平成26年の民間企業における労働者の有給休暇取得率は47.6%であった。政府は平成32年までに有給休暇取得率を70%にすることを目標にしている。

(フォルサ)