【10月31日 AFP】15-16フィギュアスケートグランプリ(GP)シリーズ第2戦、スケート・カナダ(Skate Canada International 2015)は30日、アルバータ(Alberta)州レスブリッジ(Lethbridge)のエンマックスセンター(ENMAX Centre)で男子シングルのショートプログラム(SP)などが行われ、羽生結弦(Yuzuru Hanyu)とパトリック・チャン(Patrick Chan、カナダ)によるソチ冬季五輪の再戦を出し抜き、村上大介(Daisuke Murakami)が僅差の首位に立った。

 村上が80.88点でSP首位に立つなか、羽生に次ぐ銀メダルを獲得した2014年のソチ五輪以来となる公式戦に復帰したチャンが、80.81点と射程圏内の2位につけている。

 アダム・リッポン(Adam Rippon)が80.36点として上位3人が混戦状態となる中、羽生は73.25点でまさかの6位となっている。

 羽生は4回転トーループが2回転になったことが響いた。今季からの新規則により、羽生はこのジャンプで得点を手にすることができなかった。さらに3回転ルッツに続けて跳んだ3回転トーループが2回転となったため、2度2回転のトーループを行ったことになり、このエレメントでの得点が無効となった。

 上位の各選手がミスを犯したなか、昨季のNHK杯(NHK Trophy 2014)を制した村上が首位に立ちはしたが、31日に行われるフリースケーティング(FS)でチャンを抑え込むためにすべきことが残されている。

 チャンは演技冒頭で見事な4回転3回転のコンビネーションを決めたがトリプルアクセルで転倒し、さらに3回転ルッツが2回転となって得点を重ねられなかった。