ソニーは20日、フルサイズセンサー搭載のミラーレス一眼「α7II」(ILCE-7M2)を発表した。ラインナップはボディーのみ。12月5日発売予定で、予想実売価格は20万円前後前後。
フルサイズセンサー機ながら5軸(ピッチ、ヨー、X軸、Y軸、ロール)の光学手ブレ補正を内蔵するのが特徴。同社によれば世界初だという。
これまではαシリーズ(一眼レフ、ミラーレス含む)はボディーまたはレンズに2軸の手ブレ補正を搭載していたが、α7IIはイメージセンサーを動かすことで5軸の手ブレ補正に対応。最大で4.5段の効果が得られるという。
また、ボディーに手ブレ補正を内蔵することで、α用レンズすべて(Aマウント、Eマウント)で手ブレ補正が可能になる。
なお、Eマウントレンズはレンズに手ブレ補正を搭載するものがあるが、そのようなレンズを装着した場合、角度ブレ(ピッチ、ヨー)に関してはレンズ、ほかの3軸(X軸、Y軸、ロール)はボディー内の手ブレ補正が対応する。
AFは「ファストハイブリッドAF」を採用し、117点の位相差AFと25点のコントラストAFを搭載。被写体の位置を検出するアルゴリズムの改良により、α7と比較して約30%AFのレスポンスが高速化しており、追従性能も動体予測アルゴリズムの変更により約1.5倍向上しているという。
撮像素子は約2430万画素のCMOSセンサーで、解像度はα7と同じ。感度(標準)設定はISO 100~25600まで可能。連写速度は秒間最大5コマとなる。
動画撮影機能では、新たにXAVC Sに対応。50Mbpsの高レート撮影が可能となっている。