「幸福の科学大」認めず 設置審が答申
大学設置・学校法人審議会は29日、来春の新設を申請していた幸福の科学大(千葉県長生村)について設置を認めないとする答申を下村博文文部科学相に提出した。
申請では、宗教法人「幸福の科学」創立者の「霊言」を根拠とした必修科目を設けるなどの計画を掲げたが、答申は「科目内容に科学的根拠が欠如している。学問の要件を満たしていない」と指摘。審査過程で設置審委員に関連書籍が送られるなど認可を強要するような行為があったとして、文科相に経緯を報告した。
学校法人「幸福の科学学園」は「詳細を確認した上で今後の対応を検討する」とコメントした。
ほかに新設を申請していた私大4校のうち、湘南医療大(横浜市)、長野保健医療大(長野市)、鳥取看護大(鳥取県倉吉市)の3校は新設を認める答申をした。滋慶大(大阪市)は申請を取り下げた。