きわどいシーンやドロドロ愛憎劇でおなじみの東海テレビ・フジテレビ系“昼ドラ”と吉本興業が初めてタッグを組み、新作『碧（あお）の海〜LONG SUMMER〜』（6月30日スタート、月〜金　後1：30）が制作されることが23日、わかった。ヒロインは奥菜恵と城恵理子（NMB48）が二人一役を演じる。よしもとの芸人・板尾創路、木村祐一も“昼ドラ”に初出演する。

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　今年、放送開始から50周年を迎える東海テレビ制作の“昼ドラ”。同局の松本圭右プロデューサーは「新たな50年へのスタートとして、新たな昼ドラ像の構築を目指しています」。そのひとつの試みとして、『あなたの街に住みます』プロジェクト等を展開する吉本興業が持つ「全国各地への訴求力」に着目。今作は、沖縄を舞台にしたオリジナルストーリーで、現地ロケを敢行。すべての都道府県が舞台になった“朝ドラ”（NHKの連続テレビ小説）のように、「いずれ47都道府県を舞台にしたドラマ展開も視野に入れている」という。

　今作は、沖縄で出会った少女と少年の、15年に及ぶ初恋の物語。17歳の出会いと別れを描く第1部と、32歳の再会を描く第2部の二部構成。同プロデューサーは「『初恋』と『家族』という普遍的なテーマとストレートに向き合って、今までの昼ドラ史上、もっとも切なく美しいドラマにしたい」と説明する。

　東京の建設会社の社長令嬢・小館舞（17）は、自分を産んだ母親を探しに沖縄・古宇利島にやってくる。ひょんなことから民宿の息子・新垣航太（17）と知り合い、いつしか、お互いが掛け替えのない存在に。しかし、親たちが抱えるある秘密、そして大切な人の死が二人を引き離す。その後物語は、引き裂かれた若い二人が“それぞれの愛と罪”を抱えたまま成長し、大人になって再び出会うことによって、新たなラブストーリーを紡いでいく。

　ヒロイン・舞役に城（第1部）と奥菜（第2部）、航太役に『第25回ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』（2012年）グランプリ受賞の犬飼貴丈（第1部）と徳山秀典（第2部）をキャスティング。また、舞の育ての親・小館祥子役に杉田かおる、民宿新垣の主人・新垣晴雄役に木村、舞の父親で婿養子の小館勲役に板尾、祥子の父で小館興産会長の小館裕一郎役に岩城滉一が出演する。徳山と杉田以外は、“昼ドラ”初出演のフレッシュな顔ぶれがそろった。

　奥菜は「久しぶりの連ドラ出演にかなり気合いが入っています。この夏を精一杯走り抜けます」。城も「お嬢様育ちの舞ちゃんが航太くんとの出会いや沖縄での暮らしの中で新しい自分を発見し、成長する姿を頑張って演じます！」と意気込んでいる。