【11月8日 AFP】米イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)で、9歳の少年が路地裏におびき出され、射殺される事件が起きた。ギャングと関係があった父親への報復とみられ、警察が容疑者を捜索している。

 タイショーン・リー(Tyshawn Lee)君は今月2日、シカゴのサウスサイド(South Side)の自宅近くで遺体で発見された。遺体には複数の銃弾が撃ち込まれていた。サウスサイドではここ数か月、殺人事件が急増している。

 時に死者が出るような暴力的な事件に対していくらか冷淡な都市において、タイショーン君の殺害は、警察官を含め多くの人々の心を苦しませた。

 警察によると、タイショーン君の父親のピエール・ストークス(Pierre Stokes)さんは、今のところ捜査に協力的ではないという。シカゴのWLSテレビのインタビューに応じたストークスさんは、タイショーン君殺害へのギャング抗争の関連を否定している。

 ストークスさんは先週、「私の行動は、息子とは何の関係もない。(息子の死は)大きな衝撃で、考えるだけで息苦しくなる」、「息子のために(犯人に)報いを受けさせたい」と語っていた。

 米国のニュースによると、シカゴでは今年421件の殺人事件が発生し、同国内の都市で最多を記録している。(c)AFP