【11月19日 AFP】世界反ドーピング機関(WADA)は18日、同機関の反ドーピング規定に違反しているとして、ロシアの反ドーピング機関(RUSADA)の機能を停止することを発表した。

 WADAのルネ・ブシャール(Rene Bouchard)氏は、コンプライアンス審査委員会が「全会一致で、RUSADAが規定を守っていないとすぐさま宣告すべきだと決めた」と話した。

 そして、その後に行われた理事会の投票でも、ブシャール氏が提出した議案は全会一致で通過した。WADAはすでに、モスクワ(Moscow)の検査機関を閉鎖している。

 この決定により、ロシアはあらゆるスポーツの国際大会を国内で開催できなくなる。陸上競技については、国際陸上競技連盟(IAAF)が13日、すでに暫定的な禁止処分を下していた。

 ブシャール氏によれば、RUSADAは違反の一部を認め、「WADAと全面的に協力しながら、全力でこの問題に対処していく姿勢を見せている」という。

 また今回の審査では、アンドラ、イスラエル、アルゼンチン、ボリビア、ウクライナも、ロシアと同様、規定を順守できていないと判断された。

 さらにベルギー、ブラジル、フランス、ギリシャ、メキシコ、スペインは「監視対象リスト」入りとなり、2016年3月18日までに、規定を完全に順守するよう求められた。(c)AFP