まずは、編集部を中心に結成した「ライフハッカー英会話部」によるライフハックのプレゼン動画をお届けしました。内容は、紙ナプキンでつくる猫のおもちゃアロマと保冷剤を混ぜた消臭剤クリームがこぼれないシュークリームの食べ方と、これまでに紹介したライトなネタの日本版オリジナル記事を下敷きに、部員それぞれが台本をつくり、英語で実演したものです。

英会話がこれからの標準スキルだと、頭のどこかでわかっている。それでも「英会話」ってなんだか恥ずかしい...。そんな英会話初心者を含む3名が、オンライン英会話サービスを利用して「プレゼン」を制作・披露するべく練習しました。期間は2週間、レッスンは1日25分。結果は、全員が臆することなく「英語で話す」チャレンジができました。短期集中ながら、オンライン英会話を活用するためのコツも見えたので、チャレンジの過程と併せて紹介していきます。

なぜ、英語で動画をつくったのか?

「海外からの翻訳記事だけでなく、逆に日本から世界へ発信できないかな?」

このアイデアをきっかけに、「世界へ発信するなら英語だよね」と話が進みます。そこへ編集長から「そうだ、台本作って練習して、英語で実演する動画をYouTubeにアップしようよ。試しに期日は2週間後で!」と鶴の一声。

かくして結成されたライフハッカー英会話部のメンバーは、留学経験のある部員タニモト、海外旅行をしたことがある部員ヨシカワ、TOEIC受験はおろか海外旅行も経験なしの部員ハセガワ(私)です。スピード感は大事ですけれど、英語が全然できない私は冷や汗が...だいたい、英語で話すなんて恥ずかしい...発音とか...。

とはいえ、習わないことには始まりません。日常業務もある中、英会話スクールに通う時間の余裕はなく、部員同士で教えあうのも限界があります。そこで目をつけたのが「オンライン英会話」。『Skype』などを利用し、海外在住の講師が英会話のレッスンをしてくれるサービスです。メリットはどこでも好きな場所で利用でき、時間の融通も利きやすく、費用も手頃なところ。

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今回は、数あるオンライン英会話の中でも「レアジョブ英会話」をパートナーに選びました。理由は後述しますが、練習をする中で「レアジョブ英会話をよりうまく使う方法」もいくつか見えましたので、以下に部員の体験記と併せて、まとめてみました。

レアジョブ英会話をパートナーに選んだ4つの理由

数あるオンライン英会話からレアジョブ英会話を選んだのは、「短期間でも効率よく、かつ日常業務と並行して練習できそう」だったのが大きいです。その理由を4点にまとめてみました。

  1. 講師数が業界最多:3200人から予約が取れるため、好きなタイミングで受講可能
  2. 受付は朝6時~深夜25時:予約は受講5分前までOK。気軽にできる
  3. レッスンは1回25分:短い時間だからスケジュールに組み込みやすい
  4. レッスン中、何をするかは自由:無料のオリジナル教材は用意されているが、基本は何をしても構わない。チャットを使って英文の添削をしてもらうことも可能

レッスンの進め方は部員でまちまちでしたが、たとえば私、英会話初心者ハセガワのケースを紹介します。

部員ハセガワの場合:早起きできれば朝、できなければ深夜に

初心者の気付き「英会話の第一歩は、声に出してみること」

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私のお気に入りはGaby先生。とにかく丁寧
気に入った先生は「ブックマーク」として登録できます

私は英会話部の中で最も英語が苦手。初回のレッスンは、まず英会話初級者向けの入門教材にトライして、英語を声に出すのに慣れてみることにしました。

緊張しつつ担当してもらったのはGaby先生。私はプロフィールの「英会話レベル」を「まったくできない」にしていたおかげもあってか、先生はとてもゆっくり、こちらがわかっているかを確認しながら話してくれました。私も声に出して教材を読み上げ、Gaby先生が「All right!」と笑ってくれるのを見るうちに、だんだん話すのが楽しくなってきました。「英語で話せるようになりたい」なら、まずはとにかく声に出さないと何も始まらないのだと、初回にして強く実感。

お気に入りの先生が幸いに見つかり、そこからはGaby先生を頼って何度かレッスン。教材には事前に目を通し、必要そうなフレーズを下調べ。あとは、何を言ってよいかわからなくなっても単語くらいは伝えるべく、ブラウザの別ウィンドウで「英和辞典」サービスを開いておくのが定番になりました。

受付時間が長いから、フレキシブルにレッスンできて助かる

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早起きができれば、目覚めも兼ねて朝にレッスン。Skypeの画面では顔しか見えないので寝巻きのまま失礼します(「眠そうですね?」と言われてしまいましたけれど..)。

朝に受けられなかったときは、仕事から帰って深夜に受講。受付は朝6時~深夜25時、キャンセルは30分前まで、予約は5分前までOKなので、受けられそうな時間にすぐお願いできるという気楽さが良かったです。時間も場所も好きに選べると、モチベーションが高い時にパッとレッスンに移れるというメリットがありがたい。

英文添削はチャットを使って詳細に

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アイドルグループ「嵐」のファンだというMamonjapao先生
趣味がタイピングだそうで、超速でチャット添削してくれた

とにかくGaby先生の「All right!」に励まされ、レッスンを受けていくと、「もしかして自分ちょっと英語を話せるんじゃ...」と妙な自信が湧いてきました。そこで、本題であるプレゼン台本の添削と練習に取り掛かりました。

何人かの先生にSkypeのチャットで作った文章を添削してもらうと、「plural is better for questions(複数形の方が疑問文としては良いね)」など、チェックが続々と...。今回は一番短く、わかりやすくしてくれたMamonjapao先生のものを中心に台本を組み立て、練習して本番に臨みました。

部員オススメの「レアジョブ英会話・ハック」たち

自分たちのレッスン進捗などを話しあっている中で、「それいいね!」という使い方が見つかっていきました。良い先生の見つけ方、レッスンに臨む前にしておくこと、ちょっとしたツールを使うなど、いくつか共有します。

良い講師を見つける指標の1つは「CLOSED」の多さ

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講師にはひとりずつプロフィールページが用意されています。講師歴や出身大学・専攻、日本語能力のレベル、自己紹介などの項目はありますが、レッスンを実際に受けてみないとわからないことが多いもの。

不安な時は、講師の予約状況をチェック。予約覧の多くが「CLOSED」になっている講師は、それだけ「お気に入り」が多いと推測でき、実際に「当たり!」と感じる先生にも出会いやすかったです。特に「予約しようとしている時間よりも後ろの予定がすでに埋まっている」と良い。慣れてくるまでは、講師を選ぶ1つの指標になるでしょう(ちなみに、たまたまかもしれませんが、看護学科出身の人は教えるのが丁寧でやさしかった気もします)。

レッスンの目的を明確にして準備をする

始まってみると、あっという間に時間が過ぎていきます。だからこそレッスンごとに目標設定することが大切。教材を1つやり切るなら事前につまずきそうなところをチェックするなど、25分間を有効に使いきりましょう。予習10分、レッスン25分、復習5分の合計40分が取れるとなお良し。受講後には、講師から「レッスンレポート」というフィードバックが届きますので、復習の参考になります。

ただし、予習復習を「必須」にしないのも、レッスンを辞めずに続けるためのひとつの作戦。「予習できた時は教材を、できなかった時はフリーカンバセーションを」と分けてもいいのです。まずは、気負わず続けること。それが習慣化への第一歩になるのは言わずもがなです。

Skypeを録音/録画して、復習に役立てる「マイ教材」をつくる

以前に紹介したようなSkypeを録音/録画できるツールを使って、レッスンを録画しておくと復習に役立ちます。発音チェックはもとより、「会話」なのですから、自分がどのような表情で話しているかがわかるのも大事。一応、録音/録画する前には講師にひと言、「Would you mind if I record the lesson?(レッスンを録画しても構いませんか?)」などと伝えておきましょうね。

スマートフォンでも全然いける。けど、割り切りは大事

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iPhoneでテキストを見ながら音声通話。タニモトの基本スタイル

予約はスマートフォンからでも可能で、Skypeはアプリもあるため、スマートフォンさえあればレッスンは受けられます。実際、英会話上級者の部員タニモトは、ほぼすべてiPhoneで受講しました。ただし、画面の切り替えが少々メンドクサイ。講師のビデオ画面、Skypeのチャット、使っている教材...と、複数画面を見るのには向いていません。割りきって、「ビデオをオフにして音声のみ」にして、画面にはレッスン教材を表示させておくのが良かったそうです。データ量の少ない音声のみの方が、モバイル環境では音質を保ちやすいというメリットもあります。

レアジョブ英会話やってみて、どうだった?

動画の撮影後、部員たちによる2週間の体験を通じた感想をまとめてみました。

部員タニモト(1年間の留学経験あり)

「せっかくなのでいろいろ体験してみました。レアジョブ英会話でいいなって思ったのは、ボキャブラリー、リーディング、グラマーと総合的に学べるところ。教材だと毎日のニュース記事を元にした『Daily News Article』が楽しかったです。日常会話では使わない言葉も多くて、ニュースが下敷きだから毎日新鮮だし、会話に広がりが出ました。事前に内容を見ておいて"文章を読む時間"を減らしておけば、25分でも十分なディスカッションができますよ!」

部員ヨシカワ(海外旅行の経験あり)

「私はあえて日本語がわからない先生を選んでました。そうするとお互いに英語でコミュニケーションを取るしかないから、なんとか必死で伝えようとする。海外旅行先でどうにか食べ物を売ってもらおうと頑張るサバイバル感と似てる(笑)。そういう積み重ねが良い経験になるんですね。あとは、1回25分って、受ける前は短いかな?と思ったけれど、集中力を持続できるくらいのちょうどいい時間でした」

「英会話、はじめました」といえる第一歩

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そして私、ハセガワ(英会話初心者)の場合は、緊張しながらでも、先生の"Repeat after me"に答えているうちに、少しずつ英語を話すのが怖くなくなってきたのです。うまいかどうかは別として、わかってもらえるように、はっきりと声に出していくと、恥ずかしさがなくなっていきました。

とはいえ、文法はもとより単語がわからず、何も言えなくなってしまう時もしばしば...。ただ、それを「悔しい!」と思えるようになったのは、英語が自分にとって身近な存在になったからじゃないかと思います。英会話初心者である私の中にあった「英会話って難しそう」「伝わらなかったらどうしよう」という思いは、取るに足らないものになっていったのでしょう。

レアジョブ英会話には会員登録後、無料体験が2回分ついていますから、はじめるのに費用はかかりません。音声入力ができるマイク(iPhoneに付属品としてついてくるイヤホンマイクみたいなものでもOKですよ!)さえあれば、会話ができてしまう簡単さもオンライン英会話の良いところ。私がそうだったように、初心者向け教材を声に出して聞いてもらうだけでも、間違いなく一歩前進になるはずですよ。

まずは無料体験レッスンから! レアジョブ英会話

(長谷川賢人)