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エリザベス・オルセン、「私のヒーローは家族」と語る彼女の新しい挑戦。

アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ……。マーベルコミックのヒーローたちが一堂に会する人気シリーズ『アベンジャーズ』の第2弾となる『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に、新メンバーとして加入したエリザベス・オルセン。ヒーローたちの中でも決して演じるのが簡単ではないキャラクターと、彼女はどう向き合ったのか? かの有名な双子の姉、アシュリー&メアリー=ケイト・オルセンの話とともに、その胸中を語ってもらった。 スペシャルインタビュームービー「エリザベス・オルセン、あなたが知りたいかもしれない彼女の17のこと。」はこちらから。

――『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の出演が決定したときはどんな気持ちでしたか?
もちろん、ものすごーーーく興奮したわ。と言うのもちょうど『GODZILLA ゴジラ』の撮影中にジョス・ウェドンと会う機会があって、そのときに彼が『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』を監督するけど、まだ役柄も伏せているという話をしていたの。具体的な話もなくそれっきりになっていたから、私の方もまったく期待もせずにいたら、忘れたころに「決まったよ」って連絡があった。しかもちょうど『GODZILLAゴジラ』で夫婦役を演じた共演したアーロン・テイラー=ジョンソンが、今度は双子の弟役に決定したっていうので、慌てて彼に電話をかけて出演するかどうか確認したわ(笑)。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
出演:ロバート・ダウニー Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン
監督:ジョス・ウェドン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
7月4日(土)より全国ロードショー
http://disney-studio.jp/

――やはりよく知っている相手との共演は、気持ちの上でも違うんですか?
もちろんよ。特にこれだけ大きなプロジェクトのときはなおさら。『アベンジャーズ』はすでに世界観が出来あがっていて、登場する人たちの間にも絆ができている。そこに「初めまして」と言って入っていくのはやっぱり緊張もするし、不安もあるものよ。でもアーロンが一緒だったおかげですごくリラックスできた。「みんなはアベンジャーズで2度目の共演かもしれないけど、私たちだって2度目だから、ね、アーロン?」っていうノリでね(笑)。しかも原作コミックもそうなのだけど、私が演じるスカーレット・ウィッチと彼が演じるクイックシルバーは双子で、お互いに心から通じ合っているの。その近接した距離を1から築く必要がなかったのは私にとってすごくありがたいことだった。なぜなら私自身、スカーレット・ウィッチという役柄を理解するのにすごく努力が必要だったから。

――実際の現場では、ほかのアベンジャーズはあなたたち2人を歓迎してくれましたか?
ものすごく温かく迎えてくれたわ。新しい現場に入っていく緊張感というのは、今回の場合、素晴らしい俳優たちが顔を揃えているというのもあるけれど、それ以上にみんなはキャラクターが確立していてそれを完璧に自分のものにしているから、自分もそのレベルに達しているかという不安から生じたものだったの。台詞や動き1つにしても迷いがないアベンジャーズたちに対し、私たちはキャラクターを理解するところから始めている。だから、最初の頃は「きちんと正解が出せているか?」「物語に説得力を与えられているのか?」という自問自答が常に頭の中を巡っていたわ。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
出演:ロバート・ダウニー Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン
監督:ジョス・ウェドン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
7月4日(土)より全国ロードショー
http://disney-studio.jp/

(c)Marvel 2015

――確かにあなたが演じているスカーレット・ウィッチは役者泣かせですよね。アクションも激しいし、何よりもヒーローのパワーも自分で作り上げなければいけないですから。
そうなの。クイックシルバーみたいに早く走れるとか、ソーみたいにハンマーがあるとか、アイアンマンみたにスーツがあるとか、そういうのがあったら少しは良かったんだけど、私の能力はテレキネシス(念力)だからね。自分で作り上げなくてはいけないから、それをどう見せたらいいか試行錯誤したのは確かよ。ただ、私は子どものころから体を動かすことが大好きで、バレーボールからマーシャルアートまで、いろんなスポーツをやってきたの。今でもワークアウトしないと落ち着かないくらい運動をすることが生活の一部になっているから、アクションに関してはすごく楽しみながらトレーニングができたわ。

――劇中、架空の国ソコヴィアの方言を話していますけど、あのアクセントはどうやって習得したんですか?
ソコヴィアはヨーロッパの小国という設定なので、東ヨーロッパ、特にウクライナとスロバキアのアクセントを参考に、アクセント指導のコーチと一緒に作り上げたの。アーロンはイギリス出身、私はアメリカ出身だから、お互いに異なるアクセントに引き寄せられていった感じね。私たちにとって良かったのは、たとえばロシアとかウクライナとか、国を限定せずに、ある程度自由に幅を持たせられたこと。存在しない国だから、どんなアクセントでも間違いにはならないじゃない(笑)?

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
出演:ロバート・ダウニー Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン
監督:ジョス・ウェドン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
7月4日(土)より全国ロードショー
http://disney-studio.jp/

――個人的にはどのヒーローに憧れますか?
ずっとアイアンマンだったの。『アイアンマン』の映画も大好きだし、やっぱり魅力的だもの。ただ、今回ジェレミー・レナーとの共演でホークアイに気持ちが傾いてきているのは事実よ。

――ただ客観的に見て彼のパワーは、他のアベンジャーズより不利に思えますが(笑)。
それもそうね! 私が演じているスカーレット・ウィッチとホークアイは劇中でも接点があるからいいかと思ったんだけど、こんなハイテク時代に弓矢って……不利よね。

――あなたにとってのヒーローをあげるとしたら誰ですか?
私の周りには強く、賢く、素晴らしいお手本となるべく女性がたくさんいるの。その代表が2人の姉と母親。だから彼女たちが私のヒーローね。姉たち(アシュリー&メアリー=ケイト)は幼いころから働いていてずっと休みのない生活をしていたけど、それに対して文句を言うわけでもなく、状況を受け入れながら自分たちが本当にやりたいことを見つけて、自分たちの人生を切り開いてきた。母親はそんな娘たちを全力でサポートして、彼女たちのプライベートを守ってきたわ。母は笑顔とユーモアを絶やさない人ですごくチャーミングな人で、私たち家族は本当に仲がいいの。あ、でも父親も自分にとても厳しく人には優しい人。家族なくして今の私はいないから、家族がヒーローと言うべきね。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
出演:ロバート・ダウニー Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン
監督:ジョス・ウェドン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
7月4日(土)より全国ロードショー
http://disney-studio.jp/

――ちなみにお姉さんたち**(アシュリー&メアリー=ケイト)からファッションのアドバスをもらったりするんですか?**
私自身ファッションは好きだし興味もあるけれど、それが優先順位のトップには入らない。ミニマルシックなスタイルが好きだけど、なんだかんだ言いながら冒険はできず、無難に黒を着ているのが落ち着くタイプなの。だから正直、姉たちのセンス頼ることが多々あるわ。大きなプレミアの時とかは姉たちのオフィスに行って、「わたしに似合うもの探してー」ってね。

――お姉さんたちは役者からデザイナーへとキャリアチェンジをして大きな成功を手にしていますが、あなたは今後も役者の道を邁進するのでしょうか?
私は演じることが何よりも好きなので、これ以外の仕事をしている自分が想像つかないわ。大昔は会計士になりたいと思ったこともあるけど(笑)、16歳のときに素晴らしい先生に出会い、ロシア演劇に夢中になってから本格的に演技の勉強を始めたの。ようやく大学も卒業したんだけど、ニューヨーク大学でもロシア演劇を学んだわ。勉強することももちろん楽しかったけど、学位があるというのも嬉しいかな。

『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』
出演:ロバート・ダウニー Jr.、クリス・ヘムズワース、マーク・ラファロ、クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン
監督:ジョス・ウェドン
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン
7月4日(土)より全国ロードショー
http://disney-studio.jp/

Photos: Gen Saito Text: Rieko Shibasaki Editor: Eri Imamura

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