南シナ海の調停裁判、中国は参加せず
【北京=永井央紀】中国外務省の華春瑩副報道局長は2日の記者会見で、南シナ海の領有権についてフィリピンが国連海洋法条約に基づいて申し立てた常設仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)での口頭弁論が7日から始まることについて「フィリピンが一方的に提起した仲裁案は受け入れず、参加しない」と拒否する考えを示した。
「法の衣をまとった政治的挑発によって中国の主権を否定しようとしている」とも述べ、2国間の話し合いで解決すべきだと主張した。フィリピンは2013年に同裁判所での解決を提案した。