【11月8日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(BNP Paribas Masters 2015)は7日、シングルス準決勝が行われ、大会第2シードのアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は6-4、6-3で第8シードのダビド・フェレール(David Ferrer、スペイン)を下し、自身初となる大会決勝へ駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)優勝2度のマレーは、この日はプレーの波が大きく、流れが激しく行き来する試合展開を作り出してしまったものの、最終的には2012年大会優勝、13年大会準優勝のフェレールを地力で上回った。

 試合の入りは順調だったマレーだが、フェレールもその後に巻き返して序盤に許したブレークを帳消しにし、ゲームカウント4-4に追いついた。それでもマレーはそこから8ポイントを連取。5-4と勝ち越した後は、サービング・フォー・ザ・セットを難なくものにして第1セットを獲得した。

 続く第2セットは、フェレールがまずはブレークに成功して1-3とリードを奪ったが、マレーがすぐさまギアを一段上げるとそこから5ゲームを連続で奪取し、今季自身4度目となるATPワールドツアー・マスターズ1000(ATP World Tour Masters 1000)の決勝進出を決めた。

 マレーはそのうち、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2015)とロジャーズ・カップ(Rogers Cup 2015)の2大会を制している。

 2011年の楽天ジャパンオープン(Rakuten Japan Open Tennis Championships 2011)では、6-2、6-3でフェレールを下しているマレーだが、スコア上ではそのとき以来となる快勝を収め、直接対決の戦績も11勝6敗に伸ばしている。

 マレーには、シーズン終盤戦で最も重要な試合と自身が位置付けるベルギーとのデビスカップ(Davis Cup 2015)決勝も3週間後に残っている。(c)AFP