【6月30日 AFP】「年を取ってはいるが、ぽんこつではない」――米俳優でカリフォルニア州前知事のアーノルド・シュワルツェネッガー(Arnold Schwarzenegger、67)が、今週全世界で一斉に公開される映画『ターミネーター:新起動/ジェニシス(Terminator Genisys)』で、未来から来たアンドロイド役として復帰を果たしたことについて、こう語った。

 この言葉は、シュワルツェネッガーが同作品の中で演じているアンドロイドの台詞を引用したものだが、オーストリア出身のハリウッドスターである自身にも当てはまるものだ。

■特殊効果で年齢をカバー

 最新作は、1984年のシリーズ開始から5作目となる。前作の公開は2009年だったが、当時は州知事を務めていたため、出演はしていない。

 最新作でシュワルツェネッガーは、1作目公開当時の1984年を再び訪れる。この場面では、CG技術を用い、当時の自分自身と戦うシーンもある。

 シュワルツェネッガーは、「3週間前に初めて作品を見た。1984年当時の自分と戦っているシーンを見て、文字通りぶっ飛んだよ」、「戦いのシーンを見ている時には、どっちを応援すべきがわからなかった」と語った。

■公開前の評価は低め

 各国で公開が間近に迫る中、シュワルツェネッガーが自身の代名詞ともいえる役どころを演じる姿を一目見たいという人々の好奇心が、興行収益の伸びに一役買うかもしれない。

 しかし、映画のレビューをまとめて掲載しているウェブサイト「ロトゥン・トマトズ(Rotten Tomatoes)」は、ターミネーター最新作に対してたった33%の評価しか与えておらず、劇的な展開に乏しく、ばかげているといった批評も複数ある。

 こうした受け止め方を映画の観客にもされるとすれば、ほとんどの年配アクションスターは用済みにされつつあると感じるだろう。しかし、シュワルツェネッガーは、必要なものをまだ持っており、それを見せられると確信している。

 シュワルツェネッガーは、別のアクション映画『The legend of Conan』にも出演が決まっており、こちらは来年公開される予定。(c)AFP/Marc BURLEIGH