ご意見番化にスタッフも困惑?オリラジ中田”KY発言”の危うさ

デイリーニュースオンライン

「PERFECT HUMAN」より
「PERFECT HUMAN」より

 近年、ワイドショーや情報番組で、芸人がコメンテーターを務めることが多くなっている。ベッキーの不倫騒動を巡る発言で物議を醸した『白熱ライブ ビビット』(TBS系)に出演するオリエンタルラジオ・中田敦彦(33)などはその”芸人コメンテーター”の代表格だろう。また、『直撃LIVE グッディ!』(フジテレビ系)は、カンニング竹山(45)、サバンナ・高橋茂雄(40)など、日替わりで芸人コメンテーターを起用。他局も似たり寄ったりの状況だ。なぜこうも、芸人のコメンテーターが増えているのか。

「目立つようになったのは、去年の4月期改編から。名前も知らないコメンテーターより、芸人の方が番組の知名度アップにつながるのがまず大きい。それと視聴者目線でコメントするため、主婦が見る朝から昼の番組は特に起用が目立っています。事務所にしても長期的な仕事になるわけですから、双方ともメリットが大きいのです」(制作スタッフ)

 彼らが生まれた背景には“一億総評論家時代”ともいわれる、ネット時代のテレビ視聴スタイルも関係している。

「最近の情報番組は、SNSやTwitterでの話題を取り上げる傾向が強い。最近はとがったコメントをする識者が少なく、それだったら座持ちのいい芸人の方が使い勝手がいい」(前出・制作スタッフ)

 そんな中、よくも悪くも注目を集めているのがオリラジ中田なのだという。

■「謝罪の手紙はあざとい」発言で一躍注目

 冒頭で触れた通り、中田はベッキー問題で激しい自己主張をみせ物議を醸している。

「中田は『白熱ライブ ビビット』で、ベッキー擁護論が多い中、『謝罪の手紙はあざとい』『どっちが悪かったという議論ではないと思う。不倫というのは2人とも悪いことで、その上で1つの家庭が壊れたという結果が表れた』など、持論を展開。共演者を困惑させました。視聴者からは賛同を得ているようですが、芸人コメンテーターとしてこれはいただけない」(前同)

 芸人コメンテーターは、あくまでも現場のにぎやかし要員。視聴者目線でニュースを見ることを求められても、鋭い切り口や視聴者の代弁は求められていない。そこの理解が足りないのだという。

「今や中田さんは、ご意見番的ポジションになりつつあるとも言われています。しかし、持論を貫くあまり、場の空気や業界の流れを読まない発言ばかりするようなら、テレビ局にとってはリスキーな人物になる。コメント次第で事務所間トラブルになり、共演NGをくらう可能性も少なくない。情報番組は生放送が多いため、編集することもできませんから。いずれ中田さんの”KY発言”が大きな騒動になり兼ねないと、現場は冷や汗を垂らしているようです」(前同)

 過激すぎず、かといって凡庸なコメントも芸がない。真価が問われるのはこれからだ。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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