関心高まる「OpenStack」によるNFVプラットフォーム-その基盤としてレッドハットを選ぶべき理由

ネットワーク機器が提供する機能を、仮想化されたソフトウェアへと置き換えることで拡張性や柔軟性を高めようとする「NFV」(Network Function Virtualization)への関心が高まっている。その関心が向けられる領域も、NFVで「キャリアグレード」のサービスを提供するためには何が必要かという技術的な議論から、NFVプラットフォーム上でキャリアが新たなサービスやビジネスモデルをいかに提供していくかといった活用の方法論にまで広がりつつある。NFVによって、従来のビジネスモデルからの革新が期待できる分野のひとつはIoT(Internet of Things)だ。NFVで生まれる新たなサービスの可能性と、それを実現する「基盤」に求められる要素について、レッドハットに聞いた。

 ネットワーク分野において、これまで専用のアプライアンス機器として提供されてきた機能を、仮想化されたソフトウェアへと置き換えることで拡張性や柔軟性を高めようとする「NFV」(Network Function Virtualization)の動きが、近年急速に加速している。

 仮想化技術そのものの進歩に加え、ネットワーク分野で実績を持つベンダー各社の貢献によって、NFVでいわゆる「キャリアグレード」の品質を持ったシステムを構築するための取り組みは、かなりの成果を上げつつある。この成果をベースに「これからは、ネットワーク業界のさまざまなプレーヤーが、NFVによって従来になかったサービスモデル、ビジネスの構築を進める段階に入る」と話すのは、レッドハットAPAC Technology Office チーフテクノロジストの杉山秀次氏だ。

杉山秀次氏
レッドハットAPAC Technology Officeチーフテクノロジスト
杉山秀次氏

 これまでNFVについては、既存のネットワークモデルを仮想化環境の上で実現するための方法が議論され、実装が進められてきた。NFVによって、ネットワーク環境の構築や運用管理にかかるコストを削減できる段階にはなりつつあるといえる。ただ、多くのキャリアやネットワークサービスプロバイダーがさらにNFVの採用を進めるにあたっては、単なる「コスト削減」だけでなく、NFVによる新たなビジネスの可能性が明確に示されなければ、投資を引き出すことは難しい。

 では、NFVによって生まれる「新たなサービスの可能性」とはどのようなものなのだろうか。また、そのために選ぶべき「基盤」は、どのようなものなのだろうか。

NFVの実現に必要なのは「OpenStack」だけではない

 近年、NFVを実現するための基盤として、オープンソースソフトウエア(OSS)の「OpenStack」が注目されている。レッドハットでは、多くのネットワークベンダーとのパートナーシップのもと、同社の商用製品であるRed Hat OpenStack PlatformでNFVプラットフォーム関連機能をサポートするとともに、OpenStackコミュニティへのアップストリーム貢献を行っている。

 杉山氏は「レッドハットは、Red Hat OpenStack Platformを含む多様な基盤製品群において、付加価値サービスを開発するための仕組みを多く持っている。それらは、NFVの分野においても広く活用できる」と話す。

 NFVプラットフォームをキャリア レディな仮想化基盤インフラとして利用するにあたっては、OpenStackに加えて、さまざまなアップストリームでの取り組みが必要になる。例を挙げると、仮想マシンの制御を抽象化したライブラリである「Libvirt」の拡張実装、Linuxカーネル自体をハイパーバイザとする仕組み「KVM」のリアルタイム化、ハードウェアの性能を最大限に生かしてLinuxのユーザスペースでデータプレーン用アプリケーションを開発するための「Intel DPDK(Data Plane Development Kit)」による実装、SDNコントローラ プラットフォームとしてOSSプロジェクトでの開発が進んでいる「Open Daylight」への対応などである。

Red Hat OpenStack Platform へのNFV関連機能実装の流れ Red Hat OpenStack Platform へのNFV関連機能実装の流れ
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 レッドハットでは、こうしたNFV関連技術のワーキンググループやフォーラムに参画。多くのネットワークベンダーと議論をしながら、リファレンス実装を作成し、その成果をコミュニティに還元しつつ、Red Hat OpenStack Platformに取り込んでいくという作業を行ってきた。

 「OpenStackをNFV分野で使えるものにするために足りない要素は何か。それを実現するために、どのような技術を取り入れるべきか。レッドハットは、ネットワーク分野で実績のあるベンダーと議論を続けてきました。その成果として、多くのネットワークベンダーとの連携が、これまで以上に進んでいます」(杉山氏)

 Red Hat OpenStack PlatformのNFV分野での活用について、レッドハットと提携を行っているベンダーには「アルカテル・ルーセント(ノキア)」「シスコシステムズ」「NEC」といったネットワーク分野のビッグネームが並ぶ。これらのベンダーは、自社のNFV基盤となるキャリアグレード ソリューションにRed Hat OpenStack Platformを組み込んだものを、それぞれに製品化している。

 「これらの製品を導入することで、ネットワークサービスプロバイダーは、OSSのメリットを100%生かしつつ、安定性が高く、商用サポートの充実したNFV基盤を構築できます」と杉山氏は言う。

Red Hat ソフトウェアスタックとNFVパートナ製品 Red Hat ソフトウェアスタックとNFVパートナ製品
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2015年10月にレッドハットでは各ISVのVNF/MANO製品を Red Hat OpenStack Platformで動作保証する為のNFV認定プログラムを開始した。
国内SIベンダーが各ISV製品を統合して独自にNFVシステムソリューション開発できるNFVスタータキットを、Red Hat OpenStack Platform組み込み型サーバベンダーの「デル」が展開しはじめている。

 NFVによって、新たな収益源となるビジネスを生みだすためには、NFVのインフラ上で付加価値サービスを展開するためのコンテナ化したアプリケーションを開発し、柔軟かつ迅速にサービスを展開できる環境も必要だ。これを実現するための製品として、レッドハットは「OpenShift」や「JBoss」を提供している。NFV環境においても、これらのアセットをスムーズに活用できるのがRed Hat OpenStack Platformの強みのひとつとなっている。

NFVユースケースとRed Hat OpenStack Platform キNFVユースケースとRed Hat OpenStack Platform
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「NFVエッジコンピューティング」はIoTビジネスに変革を起こす

提供:レッドハット株式会社
[PR]企画・制作 朝日インタラクティブ株式会社 営業部  掲載内容有効期限:2016年8月31日
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