【10月19日 AFP】15-16ドイツ・ブンデスリーガ1部は18日、第9節の試合が行われ、ハノーバー96(Hannover 96)とVfBシュツットガルト(VfB Stuttgart)が、疑惑の判定に助けられ、ともに降格ゾーンから脱出した。

 ハノーバーはレオン・アンドリーセン(Leon Andreasen)の得点が認められ、ケルン(1. FC Cologne)に1-0で勝利した。しかし、リプレー映像では、アンドリーセンのハンドは明らかだった。

 問題の場面は前半38分、清武弘嗣(Hiroshi Kiyotake)のクロスから、ファーサイドにいたアンドリーセンは腕にボールを当ててゴールを決めた。このプレーでケルンの守備陣は激しく抗議したものの、得点は認められた。

 ケルンのペーター・シュテーガー(Peter Stoeger)監督は試合後、「私は線審に自分の眼鏡を貸してあげようかと申し出たんだ。だけど、彼はそれさえも無視した」とコメントし、ハンドの反則を見逃したバスティアン・ダンケルト(Bastian Dankert)主審に対していら立ちを隠さなかった。

 ケルンは終盤、フランス出身ストライカーのアントニー・モデスト(Anthony Modeste)が決定機を作ったが、ハノーバーの守護神ロン・ロベルト・ツィーラー(Ron-Robert Zieler)は、これをセーブしてチームの勝利に貢献した。

 一時は5連敗を喫していたハノーバーだったが、これで最近3試合を負けなしとしている。そして敗れたケルンは、リーグ6位に後退した。

 一方、シュツットガルトは、ホームでFCインゴルシュタット(FC Ingolstadt 04)に1-0で勝利し、順位を18位から15位に上げた。

 しかし、ここでもリプレー映像を見るかぎり、シュツットガルトのダニエル・ディダヴィ(Daniel Didavi)は、後半に決勝点を決めた場面でオフサイドの位置にいた。(c)AFP/Ryland JAMES